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VS Animelo Summer Live 2010 -アニサマなんかに負けないぞ!-

昨日TL上でアニカラオフをやっている人がいて、その人が「アニサマなんかに負けないぞ!」部屋でUOとか折って盛り上がっている画像をうpしているのを見て高まってしまったのでヒトカラに行ってきました。いつも通り三時間、機種はプレミアDAMです。


【アニサマなんかに負けないぞ!?綺羅矢的のヒトカラ(VS アニサマ仕様)】


○とりあえずテンションを上げるハイスピードアニソンメドレー

1.『キラ☆キラ/第二文芸部バンド』
2.『Utauyo!!MIRACLE/放課後ティータイム』
3.『?でわっしょい/ゆの(阿澄佳奈)、宮子(水橋かおり)、ヒロ(後藤邑子)、沙英(新谷良子)』
4.『れっつ!おひめさまだっこ/九重りん&鏡黒&宇佐美々(喜多村英梨&真堂圭&門脇舞以)』
5.『ハナマル☆センセイション/Little Non』


○何故かアニサマに出演しないI've尽くしのコーナー

6.『Shining stars bless☆/詩月カオリ』
7.『Red fraction/MELL』
8.『ひぐらしのなく頃に/島みやえい子』
9.『緋色の空/川田まみ』
10.『ECLIPSE/川田まみ』
11.『覚えてていいよ/KOTOKO』
12.『Face of Fact/KOTOKO』


○六年間を凝縮したアニサマリスペクト

13.『TRANSMIGRATION/水樹奈々』2005
14.『Ready Go!/May'n』2010
15.『無敵なsmile/高橋直純』2006
16.『アンインストール/石川智晶』2008
17.『Separation/angela』2010
18.『マブラヴ/栗林みな実』2005
19.『SERIOUS-AGE/飛蘭』2010
20.『迷宮のプリズナー/JAM Project』2005
21.『永遠の扉/米倉千尋』2008
22.『魂のルフラン/高橋洋子』2009
23.『キミガタメ/Suara』2007
24.『OUTRIDE/アニサマフレンズ』2006


○ちよまらーのための志倉千代丸名曲選

25.『蒼黒のスピカ/Velforest.』
26.『天武の舞、暁の門/KAORI』
27.『プレイス・オブ・ピリオド/諌山実生』
28.『Close Your Eyes/彩音』


○ザ・適当‐嵐の前のインターバル

29.『赤頭巾ちゃん御用心/OToGi8』
30.『はぴでい♪/榊原ゆい』
31.『screaming/橋本みゆき』
32.『Heart To Heart/中山愛梨沙』


○完☆全☆燃☆焼

33.『NO,Thank You!/放課後ティータイム』
34.『Like a Green/UR@N』
35.『風をあつめて/スフィア』
36.『Butter-Fly/和田光司』


今回は奇を衒った選曲は避け、有名どころばかりを持ってきました。てか良曲を選んでたら自然とそうなっちゃったんですが。

かなり計画的な構成に見えますが、行く前から決めていたのはアニサマの部分だけです。あとはその場のノリで色々と組み立てていきました。

因みに『Ready Go!/May'n』と『SERIOUS-AGE/飛蘭』は二日目で歌うことを見越しての選曲です。先ほど会場速報を見たところ両曲とも歌ったようなので安心しましたww


個人的に今年のアニサマで一番よかった選曲は、間違いなくangelaの『Separation』ですね。まさかこの曲をアニサマに持ってくるとは、じぇらっこ歓喜ですね。僕もぜひ会場で聴きたかったです。angelaは『Shangri-La』だけじゃないんだぜ!

次点でかなこ嬢の『Find the blue』ですか。この曲はカオヘ原作ファンとしては思い出深い曲です。まあ、いとうかなこさんはzizz曲の方が評価高いですが。てか志倉さんと組んだのは妄想科学ノベルシリーズが大半ですから、難解な曲ばかりですしね。


……と、ここまで書いてまたアニサマの会場速報を見たところビックリ。なんとKOTOKOさんがシークレットゲストで登場したらしいじゃないですか!? あぶなっ! 曲被らなくてよかったwwまさか今年に限って参加するとは……すごい偶然です。


とりあえずこのカラオケでアニサマに参戦できなかった悔しさは発散できましたww次回の参戦ライブは11/23(休)に開催される『スフィア ライブ2010「sphere ON LOVE,ON 日本武道館」』――





――じゃないんですよ、これが。実は……。





『Live 5pb. 2010』チケット申し込んじゃました!



てことで、次回参戦ライブは10/16(土)に開催される『Live 5pb. 2010』になります。二年前から始まったこのライブですが、二回とも受験期でなくなく参戦を断念してきたんですよ。今年は大学生で足枷がなくなったので、ついに参戦決定です。いやあ、楽しみすぎる!
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テーマ : ヲタク人日記
ジャンル : アニメ・コミック

Sugar+Spice! -ひよっこひよっち-

どうも、トッピングから今晩のおかずまでを手広くカバーする綺羅矢的です。こう言うと料理人みたいに聞こえるから不思議。

タイトルを見て「お、今日はエロゲの話か」と思ったあなた、釣られました。どうぞゆっくりしていってください。基本タイトルはネタなんで期待しない方がいいですww

しっかりサブタイまで見て「お、今日は日笠陽子の話か」と思ったあなた、ようこそウェルカム。そうです、今日はひよっちの話をだらだらと書き連ねていきます。

というのも、最近僕の中でひよっちが熱くてですね。それが今日買ってきた声グラを読んでいたところピークに達しました。


ひよっちひよひよ


どうです、可愛いでしょう?(声オタ補正が入っているので異論は認める)いや、でもこのひよっちはかなりいいひよっちだと思いますよ。

記事の内容は『先輩も後輩も幼なじみもツンデレで眠れないCD』の特集でした。キャスト的にかなり注目していたんですが、結局金に余裕がなくて買えていません。そういやしゅが美クラスタの人が買ってたなぁ……。

ちなみにひよっちはツンデレとは真逆で素直になりすぎてわがままになっちゃうらしいです。ひよっちにわがままとか言われたら……まあイラっとするかなwwそれも愛ですよ、愛!ww


実はけいおんキャストの中でただ一人それほど好きではなかったのがひよっちでした。多分『らじおん!』から入ったのがいけなかったんでしょうね。僕の中で「なんかよく喋る人」という、あまりよくないイメージが固定されてしまいました。

それから月日は流れ、そのイメージが一転したのはいつだったかな。おそらく『クエラジ』でしたかね。とよひことゲルの迷コンビ、あれは無茶苦茶だけど面白かった。そしてそこで僕は“芸人”日笠陽子と出会ったのです。

あのラジオで無茶苦茶やりながらも、自由奔放にふるまう愛生ちゃんを上手く補佐していたのは凄いです。ひよっちの補佐力は『全ラ』の初回と二回目を聴けばより実感できます。ちょっと暴走気味だったしゅがに的確なツッコミを入れ、場の雰囲気を壊さぬよう空気を読んだ行動が出来る。そんなひよっちに僕はいつの間にか惹かれていました。

そして“芸人”と対極にいる“歌手”としての日笠陽子。ひよっちは本当に歌が上手いです。しかも良曲揃いというおまけ付き。これは直接の要素ではないですが、歌が上手いからこそ良い楽曲提供を受けられるというのはあるでしょう。

ひよっちの魅力はそのギャップにあるんじゃないかと思っています。まさに“ギャップ萌え”ですね。あ、これあすみんが好きな言葉で……おっと、今はひよっちの話だった。失敬。


そうそう、そんなひよっちがヒロイン役を務める『L@ve Once』というゲームが今秋発売されます。これは絶対にやりたいと思っているのですが、やりたい理由はもちろんひよっちが出るからです。

しかしそれだけではありません。このゲームにはもう一人ヒロインがいて、その声優が佐藤聡美さんなのです。しゅがが人生で初めて恋愛ゲームのヒロインを務めるというのですから、これは義務として買わなければなりません。

今期は『けいおん!!』と『生徒会役員共』で共演しているこの二人。その仲の良さは語る必要もないでしょう。某大型掲示板には百合スレが立ち、某笑顔動画には百合動画が投稿されるほどです。

この二人のコンビは本当に見ていて楽しいです。声優界には仲の良いコンビ(いぐちともこたん、ぷらふぃにetc...)が数多く存在しますが、その中でもかなり上位に位置しているのではないかと思います。

きっと一人だと意外とチキンなひよっちにしゅががスパイスを加えてくれるから、僕らが甘くておいしい雰囲気を味わえているんだと思います。もちろん、その逆も然りです。一度でいいから、この二人だけが出演するイベントが開催されて、それに参加してみたいものです。


リアルの生活もバーチャルの生活も一段落付いたので、久々にがっつり文章を書いてみました。今回のは自分でもなかなか気に入っています。こんな風に自分が書いていて気持ちのいい文章を毎回書けたらいいんですけどね。そのためにはまず、頭と心を落ち着かせることが大切だと思います。どんな時でも心にゆとりは持っておきたいものです。では!ノシ

テーマ : 声優
ジャンル : アニメ・コミック

『けいおん!』リクエストSS・澪短編「夜の王様」

「修学旅行も明日で終わりだな……」
俺――藤川咲夜が晩秋の冷たい風を肌に感じつつ三階のベランダから下界を見渡せば、そこに広がるのは百万ドルの夜景。人々で活気づく商店街の明かりが、まるで眠れぬ夜を暗示しているかのようだ。
「ああ、もっと女の子をナンパしたかったぜ」
そんな冒頭の美しい雰囲気をものの見事にぶち壊してくれたのは、遺憾ながら成り行き上俺の親友役を務めている男――遠藤亮吾が室内に二つ置いてある背もたれ付きのちょっと豪華な椅子に座りながら放った一言だった。顔はいいのにチャラい、でも顔がいいからモテるという、全国の非リア充を敵に回すために生まれてきた男、それが遠藤亮吾である。
「亮吾らしいね……」
その向かい側の椅子に座る男――神代修二が、亮吾の台詞にツッコミとも言えないほどゆるやかなツッコミを入れる。俺と亮吾が中学からの親友(遺憾ながら)なのに対し、修二と出会ったのは高校一年で同じクラスになったのがきっかけだった。勉強は苦手だけどスポーツが得意で、何よりお調子者である修二と俺たちは自然と仲良くなり、クラスの名物三人組としてそこそこ名の知れた存在になったのだが、それはまた別の話である。
「…………」
「ん、どうした、潤?」
ベランダの縁に両腕を組むようにして乗せ体重を預けている俺、その服の裾をちょいちょいと引っ張る小柄な少年が一人。こいつは雨宮潤(あまみや・じゅん)と言って、修学旅行の班が同じことからも推測できるだろうが、俺たちのクラスメイトだ。
潤と出会ったのは高校二年でクラス替えをしたときだった。成績優秀、スポーツ万能、男なのに少女のように整った顔立ち、とにかく隙が見当たらないほど完璧人間の潤は、必然的にクラスの人々から注目を集めることになる。そんな彼だから、もちろん友人もたくさんいるかというと……実はそうではない。潤は普段ほとんど言葉を発することがなく、自分から人に興味を持ったり話しかけるタイプでもないので、交友関係は非常に狭いのだ。実際、俺は潤が俺たち(咲夜、亮吾、修二)以外の友人と遊んでいる姿をあまり見たことがない。では何故俺たちと潤が一緒に遊ぶまでの仲を持つようになったのか。それは……まあ、潤のことが気になった俺たちが色々とちょっかいを出しているうちに反応を返してくれるようになった、とでも言おうか。別にいじめたりしていたわけじゃないから、そこんところは誤解しないでほしい。
ともかく、そんな無口な潤が今回も口を閉ざして、ジェスチャーとアイコンタクトだけで何かを伝えようとしている。潤の視線と指が向かう先を見ると、それは部屋の入り口にある木造の扉だった。
「外に誰かいるのか?」
「…………」
俺の言葉にこくりとうなずく潤。どうやら正解したらしい。潤は人一倍「人の気配」に敏感らしく、よく背後から近づいてくる人物が誰かを当てたりすることがあるのだ。
「まだ消灯時間じゃないよな。先生ってことはなさそうだし……」
現在時刻は午後9時を少し回ったところ。一応、消灯の定刻は10時と決まっているので、先生が「お前ら、早く寝ろ!」とほぼ無意味な忠告をしに来たという可能性はまずない。
「まあいいか。開けてみりゃ分かることだ」
桜が丘高校が貸し切っている旅館だ、不審者が来訪することもないだろうと思った俺は、後ろをとてとてとくっ付いてくる潤と共に扉へと向かい、その扉を開いた。すると、そこにいたのは……。
「うわっ!?」
「あ、さっくん、元気??」
「咲夜さん、こんばんはです♪」
いきなり扉が開いたことにびっくりし素っ頓狂な声を上げた田井中律、のほほんと俺を愛称で呼ぶ平沢唯、いつも通り礼儀正しい挨拶をする琴吹紬――要するに、俺が所属する桜高軽音部の女子メンバーだった。みんな旅館に備え付けてあった浴衣を着ている。
「……何してんだ、お前ら?」
思わぬ来訪者の出現に、俺の頭には疑問符がたくさん浮かんでいた。まさか修学旅行の夜に女子が男子の部屋へ遊びに来るとは誰も思わないだろう。それなんてエ(ry
「お、わざわざ軽音部の美少女ちゃんが俺たちに会いに来てくれるとは、嬉しいねぇ♪」
「少なくとも亮吾目当てではないと思うよ……」
後ろで亮吾が阿呆な発言をしているが、修二がツッコんでくれたので無視することにしよう。
「まあ立ち話もなんだな。入れよ」
どうせ律たちが帰るつもりはなさそうだし、誰かと鉢合わせする前に入れてしまうのが正しい選択かもしれない。そう考えた俺は、律たち三人を部屋へと招き入れた。そして扉を閉めようとしたが、その時になってようやく気が付く。
「あれ、そういや澪は?」
もう一人の桜高軽音部二年生部員にして俺の恋人――秋山澪の姿が見当たらない。恋人なのになぜもっと早く気付かなかったのかというお叱りを受けそうだが、突然の事態に動揺していたからだという回答で許してほしい。
俺は推理を始める。唯、澪、律、紬の四人で一つの班だったはずだ。寂しがり屋の澪が一人部屋に残るなんてことは考えづらい。とすると残る選択肢は、班長会議に出席しているか、もしくは風邪でも引いて保健の先生のところにでも行っているか……。
「ああ、澪ならあそこにいるぞ」
顎に手を当てて頭を悩ませていた俺に、律があっさりと答えを提示した。律が見つめる先にいたのは……。
「……何やってんだ?」
部屋からちょっと離れた二又路のところで隠れている澪だった。顔を申し訳程度に覗かせ、仲間になりたそうな目でこちらを見ている。
「あ、え、えと……」
某海賊漫画に出てくるトナカイみたいに「べ、べつに部屋になんか入りたくねーよ、このやろーがー!」とか言ったりはしないが、その表情からは「私も部屋に入りたい……」という思いがにじみ出ている。ただ、澪の性格からして夜に恋人の部屋を訪れるという行為が恥ずかしくて積極的には出来ないのだろう。こういうときは俺が背中を押してやるべきかな?
「あっ……」
俺は部屋を出て澪へ近づき、壁のへりを握っている澪の手に自分の手を重ねた。そのままぎゅっと手を握り、何も言わず部屋の方へと歩いていく。澪は顔を赤くして俯きながらも俺の後をついてきてくれた。
「よーし、おっじゃまっしまーすっ!」
「わ?い、さっくんたちのお部屋だ?♪」
「お邪魔します(ニコッ)」
「お、お邪魔します……」
俺が澪を連れて帰ってきたのを確認し、律、唯、紬の三人は部屋へと入る。俺と澪もその後に続き部屋へと入った。
「それにしても、私たちが来たってよく気が付きましたね?」
自分たちがノックをする前に扉が開いたことを不思議に思った紬が俺に問いかける。
「ああ、潤が何か察知したらしくてな。教えてくれたんだ」
「潤、教えちゃダメだろ! サプライズだったんだから」
「…………」
律に理不尽な叱られ方をした潤はごめん、という目で律を見つめた。傍から見たら何を考えているのかよく分からないだろうが、仲の良い人が見ればその目は確かに謝っていると分かる。ちなみに潤は俺にくっ付いていることが多く軽音部の四人ともそこそこの交流があるから、少なくともこの場にいる者は全員潤の考えていることを理解できるはずだ。
「まあまあ、潤を責めるな。てかお前たちは何しに来たんだよ」
俺がそう聞くと、律どころか亮吾までもが「お前何言ってんだ?」という見下した目で俺を見る。何だ? 俺なんか間違ったこと言ったか?
「男女が夜一緒の部屋に集まってやることっていったら一つしかないだろ」
「ああ、一つしかないな」
さも当然のように答える亮吾と律。自分で聞いておきながら、男女が夜?という響きにいかがわしい妄想を掻き立てられドキドキしてしまう。そして、そんな俺の予想をいい意味でか悪い意味でかよく分からない方向に裏切る衝撃の単語が、二人の口から発せられる。
『それは……王様ゲームだ!』
「それは……」までハモるところに、馬鹿同士通じ合うところがあるんだな?と妙に納得してしまう。しかし「王様ゲーム」とは……。どこまで馬鹿なんだ、こいつらは。
「はあ……お前らな、そんなアホみたいなゲームに誰が付き合うん」
「私、やってもいいよ??」
「私もやってみたいわ?♪」
「俺も、まあ、やってみたい……かな」
「…………(こくり)」
俺がまだ喋っている途中にもかかわらず、次々とゲーム参加を表明していく仲間たち。あれ、俺の常識が間違ってるのかな? 高校生のノリってこんなもんなのかな?
俺はしばらく逡巡した。悩んで悩んで、そしてこんな名言を思い出した。
『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん』
そのとき俺は決めたんだ。――阿呆になろう、と。(いいこと言った風の雰囲気を出したけど実際そんなでもない)
「よし、澪やるぞ!」
「え、ええっ!?」
自分からじゃ絶対に参加しそうにない澪をも強引に巻き込んで、健全な男女高校生八人による王様ゲームの火蓋が今、落とされた。


ここで王様ゲームを知らないよい子のみんなのために「王様ゲームとはなんぞや?」ということを簡単に解説しておこう。まず参加者は割り箸などで作られた番号付きのくじを一本引く。その割り箸の中には一本だけ先端を赤く塗ったものが含まれており、それを引いた者が王様に、その他を引いた者はその引いた番号を持つ者となる。王様は「○番が×番に△△する」といったような命令を出すことができ、たとえその命令がいかに理不尽な内容だろうとも、指名された番号の者はその命令に絶対服従しなくてはならない。いわば16世紀のヨーロッパで栄えた絶対王政を模したロールプレイングの一種であり、健全な男子高校生にとってこれ以上ないほど憧れの遊戯だったりするのである。
説明が終わったところで次は参加者の紹介といこう。男子は咲夜、亮吾、修二、潤の四人。因みにこの四人、性格は一部あれな奴がいるものの、顔だけ見ると皆なかなかのイケメン揃いなので、一部の女子たちからは「桜高のF4」とか勝手に名称を付けられていたりする。
一方、女子は唯、澪、律、紬の四人。今さら言うまでもなく、桜高軽音部の二年生女子四人組だ。男子と女子の比率が一対一、まさに王様ゲームにはおあつらえ向きの人数配分である。
さて、テンプレ通りの解説を終えたところで皆様お待ちかねの本編に移ろう。シャッフル係である紬が混ぜたくじの中から、各人が一本ずつくじを引いていく。全ての人が引き終わったところで、恒例の掛け声がかかる。さあ、王様ゲームの始まりだ!
『王様だ?れだ?』
「あ、私だ?♪」
初めに王様くじを引いたのは唯。あ、この節の実況は咲夜くんに代わり私、作者が担当させていただいております。

Round.1 王様:唯 fight!
「んーと、じゃあ……」
唇の下あたりに人差し指を当て、天を仰いでお願いごとを考え始める唯。その様子に、今は奴隷も同然な参加者たちはごくりと息を飲む。唯が一体どんな命令を下してくるのか、付き合いの長い仲間でも皆目見当がつかない。
唯はしばらく頭を捻らせていたが、やがて「あっ」という声とともに片方の手のひらをもう片方の拳で叩くという、何かを思い付いたときにするお決まりのポーズをとって言った。
「ケーキが食べたい!」
その瞬間、全員がひな壇芸人のようにガタガタと崩れ落ちる。
「お前なぁ、ルールわかってんのか!?」
あまりに突拍子もないことを言い出す唯に、真っ当なツッコミを入れる咲夜。
「え、王様の願いを何でも叶えてくれるゲームじゃないの?」
何の疑問も持たず平然と答える唯。やはり唯は何かを勘違いしているらしい。
「はあ……まあいいや。ほら、紬」
「はい♪」
咲夜の意図を察したのか、ムギは部屋の端っこへささっと移動する。そして再び皆がいる輪の中へ戻って来たときには、一体どこから調達したのか、手に美味しそうなショートケーキが乗っている皿を持っていた。
「うわ?、ありがとう、ムギちゃん!」
唯は目をキラキラ輝かせてケーキを見つめている。唯って食べ物さえ与えれば簡単についていきそうですよね……。お父さんは心配です。
「夜中に甘いもん食うと太るぞ??」
「もぐもぐっ……ごっくん。大丈夫だよ、私、いくら食べても太らないから」
律が意地悪そうに言ったが、唯は我関せずといった感じ。むしろ唯の発言に自身の体格を気にして落胆する澪とムギの姿が、見る者全員の同情を痛いほど誘った。

Round.2 王様:修二 fight!
二番目に王様となったのは修二。果たしてむっつりスケベの修二くんはどんな命令を下すのでしょうか。
「うーん、じゃあ4番の人に……」
そう言ってごそごそと鞄の中を漁り、中から取り出したるは……。
「このさわちゃん特製メイド服を着てもらおうかな」
黒と白のコントラストが眩しい、よくある萌え萌えなメイド服だった。なぜ修二がそんな衣装を持っているのか激しく疑問だが、そこは触れちゃいけないデリケートな部分なのだろうからみんな黙っている。
「ちょっと待て。しかも4番って……俺じゃねーかよ!!」
「げ、咲夜、お前かよ!?」
悲鳴を上げる修二と咲夜。どちらにとっても利益の発生しないこの状況を作りだしたのは、他でもない私、作者のまにまにです。
「そ、そうだ! 王様もなんか嫌がってるし、この命令はお流れに……」
メイド服を着たくない咲夜は、どうにかしてこの状況を打破しようと逃げ道を探す。そんな往生際の悪い咲夜へ向けて、修二を除く他の参加者から秘密兵器が放たれた!
「…………」
「な、なんだよ潤」
ぽん、と咲夜の前に立たされた潤。咲夜は意味が分からず困惑している。
「…………」
「うっ……」
そんな咲夜を、子犬のように愛らしい目でただただじっと見つめる潤。背が低いから自然と上目遣いで下から覗き込む体勢になっている。元々女の子みたいな顔立ちである潤がこんな風に迫ってくれば、流石の咲夜もたじたじである。
「むっ……」
そのやりとりを澪は頬を膨らませ面白くなさそうに見ていた。それはもちろん、自分の大好きな彼氏が可愛い男の子に誘惑(?)されているのだから嫉妬の一つくらいするだろう。え、私何か変なことでも言いました?
「……わかったよ。着るよ」
退路を断たれ追い詰められた咲夜はついに観念しメイド服を着ることになりました。因みに咲夜のメイド姿は……見ても別に面白くないでしょうから省略します。

Round.3 王様:咲夜 fight!
「ふ、ふふふ……覚悟しとけよ、修二」
次に王様へと就任したのは咲夜。先ほど修二にとんでもない恥ずかしめを受けさせられたせいで、口角が引きつった不気味な笑顔になっている。
「2番が6番に渾身の回し蹴り一発だ!」
「なっ!?」
修二の手に握られているくじ、そこに書かれている番号は……2。
「…………6番」
一方、6番のくじを引いたのは潤。咲夜くん、絶対に何か裏工作をしています。
「さあ潤、遠慮はいらない、あの馬鹿に天誅を食らわしてやってくれ」
「…………」
こくん、と頷く潤。潤は咲夜の命令には従順なのだ。
「ち、ちょっと待て潤! てか咲夜、お前絶対番号見ただろ!?」
「おいおい、変な言いがかりは止めてくれよ。回し蹴り二発に増やしちゃうぞ?」
さすがに怪しいと思ったのか、修二が咲夜の不正を暴こうとします。しかしそんな修二の揺さぶりにも動じず、毅然とした態度で迎え撃つ咲夜。久々に黒さっくんの御降臨です。
「わ、わかった! ごめんなさい! 一発で勘弁してください!」
結局、修二は咲夜のイカサマを見抜くことができず、素直に回し蹴りを受けることになった。やはり主人公対決では咲夜の方が一枚上手なようだ。
「…………」
まとまりがついたところで、潤はすう、と息を一つ吸い込み、回し蹴りをぶちかます体勢に入る。その構えは明らかに武道の心得がある者の構えなのだが、一体どこで習ったのかは定かではない。
「…………はっ!」
半眼で集中力を高めていた潤の眼光が突然鋭く光り、その華奢な身体からは想像できないほどの力で蹴りを放った。スピード、パワー、フォーム、どれをとっても一級品の回し蹴りに、観客から大きな歓声と拍手が沸き起こる。
「ぐああああああああああああっ!!!!!」
しかし、そんなパーフェクトな蹴りをもろに食らった修二はたまったものではない。断末魔を上げ部屋の端から端まで吹っ飛んだ修二は、そのまま息を引きと……意識を失った。
「な、なんか今“バキッ”とかいう鈍い音が聞こえた気が……」
「気のせいだろ、気のせい。さて、次行こうぜ」
修二の身を案じる澪と、借りが返せて御満悦の咲夜。因みに修二君は戦闘不能になったのでここでリタイアです。


Part.4 王様:亮吾 fight!
「じゃあ、3番が5番を情熱的に抱きしめる、だな」
エロ魔神の異名を持つ亮吾にしては、この命令はまだまともな方かもしれない。本人いわく「情熱的に」が重要な意味を含んでいるのだとか。
「お、あたし5番だ」
「…………3番」
「えっ! じゅ、潤!?」
5番を引いたのは律。3番を引いたのは潤。律は何やら焦っているように見える。
「おー、律よかったな。潤なら当たりじゃん」
「そうだな。少なくとも亮吾より全然いいだろ」
「おいおい澪ちゃん、それは酷いんじゃないか?」
結構好き勝手言ってる咲澪カップル。しかし超フェミニスト、もとい女たらしの亮吾は強く言い返せない。というか自分なりに自分のポジションを把握しているのか、特に反論する気もなさそうだ。
「い、いや、確かにうれしいけど……じゃなくて! いきなりそういう変な命令やめないか!?」
「何でだよ。王様の言うことは絶対だろ?」
「そ、それはそれ、これはこれだ!」
ちょっと本音が見え隠れしている律。咲夜の問いかけにもお茶を濁した言い訳しか返せていない。あれ、もしかしてりっちゃん、そういうことですか?
「なあ潤、潤からも言ってや……ひゃあっ!?」
「…………」
律が潤の方を振り向いたちょうどその時、ずっと黙りこくって(いつものことだが)会話を聞いていた潤が、無言で律の手を掴みその体を引き寄せ、ぎゅっ、と抱きしめた。
「な、あ、あっ……」
潤に思いきり抱きしめられた律は一瞬にして沸点突破する。潤の腕の中から抜け出そうと手足をじたばたさせているが、潤の力は先ほどの一件でもわかったように想像以上に強く、
律の力ではどんなに頑張っても潤の腕を振りほどくことはできなかった。
「へえ、潤やるじゃねえか。見直したぜ」
「潤くんって意外と大胆だね?」
「凄くいいわ……!!」
皆が口々に感想を述べる中で、ムギだけはひでんマシン5くらい目を輝かせてその光景を堪能している。おそらく潤が女の子っぽいことが興奮の度合いを高めているのだろう。
「じゅ、潤、もういいだろ? 早く離してくれ!」
「…………」
向かい合う体制で抱きかかえられているため、律は潤の顔を見ず肩越しに話しかける。しかし律の必死の訴えが通じることはなく、潤は律のことを離そうとはしなかった。
「気に入っちゃったんじゃないか?」
「じゃあもういいじゃん、そのままで」
「よくねーよ!」
そんなことを言いつつ、内心はもっとこうしていたいとか思っているのがバレバレなほど顔がにやけている律。隠れ乙女なりっちゃんの恋が少しだけ進展した夜だった。


Part.5 王様:潤 fight!
「…………王様」
王様ゲームも佳境に差し掛かり、潤が王様になる番がやってきた。女性陣が王様になる確率が低いのは話の展開上仕方がないので我慢してください。
「…………」
長い沈黙が部屋の中を支配する。正直なところ、潤が何を考えているのか誰にもわからなかった。まず、本当に考えているのかもわからなかった。
というのも、潤の腕の中にはまだ律がいたのだ。先ほどから体勢を変え律を後ろから抱きしめる形で座り、律の髪に顔をうずめている。自分の髪の匂いをくんかくんかされている律はもう恥ずかしすぎて戦闘不能状態に陥り、俯いたまま顔を上げようとしない。
みんなが「寝ちゃったんじゃないか?」と不安になりかけ始めたそのとき、潤は何事もなかったかのようにゆっくりと目を開け、そしていつも通り淡々とした口調で言った。
「…………1番と7番がキス」
「なっ……!?」
「えっ……!?」
潤の口から「キス」という単語が発せられただけでも相当な衝撃なのに、指名された人物がその衝撃をさらに大きなものにしていた。1番と7番を引いたのは――咲夜と澪。まるで潤が番号を知っていて、ピンポイントに狙いを定めたかのように思える。
「な、なあ潤、考え直さないか?」
「そ、そうだ! いくら何でもみんなの前でキスは……」
焦り始める咲夜と澪。澪なんて動揺しすぎて「みんなの前で」とかボロを出していることに気が付いていません。
「…………1番と7番がキス」
しかし王様の潤はあくまでも命令を変えようとはしない。このモードに入った潤はどんなに説得されても自分の意見を貫き通す。そしてその感情のこもっていない、他人に有無を言わさぬ強い言い方には、誰も逆らうことが出来ないのだ。
「ほら、王様が御立腹だぜ?」
「そうよ! キスした方がいいと思います!」
亮吾が潤の様子を察してか、咲夜と澪にキスすることを促す。ムギも興奮した気配でそれに乗っかってくる。かなり個人的な感情が表に出ているような気もするが、きっと気のせいだろう。あと生き残っているただ一人の第三者である唯も、ほんのり頬を赤らめつつ、今から目の前で起ころうとしているロマンスに心を奪われているようだった。
「????だあああ! もう!」
八方塞がりとなった咲夜は、もうこうなったらやけだ、と雄叫びを上げる。
「澪っ!」
「は、はい!」
いきなり大声で名前を呼ばれた澪は驚いて身をすくませる。しかしそんなことはお構いなしと言わんばかりに咲夜は澪の肩を掴み、正面を向かせる。
最初は戸惑っていた澪だが、やがて意を決したように目を静かに閉じる。それを確認した咲夜は、澪のふくよかで柔らかい唇に自分の唇を近付け、まさにキスをしようとしたその瞬間――――。

ガチャッ、という音とともに、部屋の扉が開いた。


「あなたたち、何をやっているんですか!?」
俺と澪の唇はゼロ距離まで接近し今にも触れ合おうとしていた。それをまるで図ったかのような絶妙のタイミングで阻止したのは、ホテル中に響き渡るのではないかと思えるほど大きな怒号だった。俺たちは何が起こったのか全く理解できず、その場でただただ硬直してしまう。
「もう消灯時間はとっくに過ぎてますよ! しかも男子の部屋に女子が入りこむなど、なんて破廉恥な……!!」
この甲高い声には聞き覚えがあった。校内でも規律に厳しいと評判の女性教師だ。語尾に「ざます」が付きそうなベタベタの三角眼鏡をいつもかけていて、眼鏡の下には可愛らしいお顔が隠されているとかいう都市伝説が噂だっているらしい。
って、今はそんなことはどうでもいい。その女性教師は部屋の中へずかずかと足を踏み入れてきている。このままでは不純異性交遊(?)の現場を押さえられてしまうのも時間の問題だろう。そして学園生活に支障が出るような処罰を下されてしまうのは間違いない。俺たち男共はまだいいのだが、軽音部のみんなに不名誉な箔が付くことは避けたい。
俺は皆と視線を合わせる。亮吾、潤、紬の三人は既に状況を理解し、また俺の考えていることを少なからず理解しているようだった。それなら話は早い。紬の瞬発力に少し不安が残るが、そこは運を天に任せるしかない。大丈夫、このメンバーならきっと上手くやれる。俺の中には根拠のない自信が沸々と湧きあがっていた。
俺はもう一度三人に目配せをし、最後に未だ硬直している澪を見つめた。目の前にいるお姫様を護ること。それがただ一人の騎士-ナイト-に任命された俺の役目だ。
「『三十六計、逃げるに如かず』ってな…………拡散!」
俺が発したその掛け声を合図に、亮吾が修二を肩に担いで、紬が唯の手を引いて、潤が律をお姫様だっこして一斉に走り出す。
「やあ、先生。今日も一段とお美しいですね」
「な、あなた、何を言って……」
「(失礼します!)」
「…………」
亮吾が先生の気を引きつけている間に、唯を連れた紬と律をだっこした潤が横をすり抜けていく。緊急事態にもかかわらず、紬の顔はどこか高揚感に満ち溢れていた。潤は相変わらずの無表情で、特に何も感じていないようだった。
「さて、じゃあ俺も行くかな。咲夜、あとは頑張れよ!」
「あ、こら、待ちなさい!」
紬たちが去っていくのを見届けた亮吾は色仕掛けを止め、持ち前の走力で廊下を駆け抜けていった。後に亮吾はこう語ったそうだ。「俺は年増に興味はないんだ」と。
あっという間に六人がこの旅館内のどこかへと消え、部屋には俺と澪の二人だけが残される。いや、先生がいるから三人か。
「あなたたちは逃げ遅れたようね。観念しなさい」
獲物を追い詰める猟師の目をした先生に迫られる俺たちは、じりじりと後ずさりすることしかできない。全身に当たる冷たい夜風が、体を湿らせる汗を少しずつ乾かしていく。
やがて背中に固いものが当たる感触が伝わる。これ以上退くことはできない、まさに絶体絶命のピンチ。ただ俺は知っている。ヒーローは、ヒロインのためならどんなことでも成し遂げられることを。
「澪、これからちょっと怖い思いさせちゃうかもしれないけど、我慢してくれよな?」
「咲夜……?」
俺が小声でそう呟くと、澪は不安そうに顔を歪める。今にも泣き出しそうな澪の顔を見ると心が痛んだが、こうするしか助かる術はないのだからここは我慢するしかない。俺は澪をおんぶして、澪にしっかり掴まっているよう指示した。澪の手が俺の首にがっちり回されているのを確認して、俺は先生と対峙した。
「じゃ、先生。おやすみなさい。あ、永遠にとかいう意味じゃないですから安心してくださいね?」
「……? 一体何を言って」
俺が先生の言葉を最後まで聞くことはなかった。その代わりに聞いたのは澪の悲鳴。ああ、これで人が集まって来ませんように……と、俺は落下しながら祈った。え、何で落下してるかって? そんなもん、“ベランダから飛び降りたから”に決まってるだろ?


ベランダから飛び降りた……といってもまさか本当に直接ダイビングしたわけではない。三階ならまだ助かるかもしれないが、よくても骨折は免れない高さだ。俺は地上めがけて飛び降りるふりをして下の階のベランダへと飛び移り、一階一階降りていったのだ。しかしこれだって書くのは簡単だが実際はかなりの重労働だ。何せ澪を背負っていたのだから。
「ふう……ここまでくれば見つかることはないだろ」
「はぁっ、はぁっ……」
澪を傷つけないように十分注意しながら地上へと降り立った俺は澪を背中から下ろし、澪の手を取って旅館の外へと脱出する。ばれたら停学ものだろうから、追手がいないのは不幸中の幸いだった。まあ先生に見つかって逃げた時点でもうかなりやばいんだろうが。
「悪かったな、怖がらせちゃって」
「いいよ、無事、だったん、だから……」
全速力で走ったため上がった息を整えながら澪が言う。ベランダから降りる際は恐怖で泣きじゃくっていた澪だが、走っているうちに涙は引いていったらしい。
「さて、これからどうするか……」
時刻は午後10時半ちょっと前。遠くの方で夜はこれからとばかりに光る商店街の明かりが、俺たちを手招きしているように感じられた。
こうなったらもうやけだ。高校生活最初にして最後の修学旅行、締め括りくらいは恋人と一緒に過ごしてもいいんじゃないか。どうせ怒られるなら、楽しまなきゃ何とやらだ。
「澪、想い出を作ろうぜ」
「え……?」
俺が商店街へ行きたいという旨を伝えると澪は少し迷った顔をしたが、思っていることは同じだったのか首を縦に振ってくれた。それを見て俺は繋いだままの手を引っ張り、商店街の方へと足を向け――
「おっと、その前に……」
――る前に、やっておかなきゃいけないことがあった。これをやらないと後で潤に怒られちゃうからな。俺は澪の顎に手を添え、くいっと上を向かせた。暗闇の中、しっとりと濡れた“それ”は月の光を浴びて美味しそうに光っていた。もちろん、繋いだ手は離さない。
「んっ……」
修学旅行中一度も味わうことのなかった澪の唇はとろけそうなほどに熱を持っていた。唇が触れるだけの軽いキス。それだけでも十分だった。もっと深いのは……その、あれだ。後でやればいいし。飽きるほど。
唇と唇の意思疎通を終えた俺と澪は、仲良く横に並んで歩きだす。色々と厄介なことはあるが、それはとりあえず置いておこう。今はただ、隣にいる彼女と一緒に忘れられないひと時を過ごすことだけを考えて、俺たちは夜の街へと繰り出して行った。


(終)



【あとがき】
あのね、王様ゲーム長い。そこで力尽きて最後が完全に尻切れトンボになった。後日談も書こうと思ったんだけどもう気力がなかった。……あ、こんにちは、綺羅矢的です。
まずこれは「けいおんSS」と呼んでいいものか激しく疑問です。修学旅行ネタだし、登場人物が多くなるのは仕方ないんですが、明らかにオリキャラの方がたくさん喋ってますよね。てか、自分で新たに作っといて何ですが、潤くんに愛を注ぎすぎました(笑)。
その話題の潤くん、初登場にして大活躍です。正直、修二よりいいキャラして……ゲフンゲフン。いや、修二って咲夜とキャラ被ってるからインパクトがないんですよね。自分で作っといて何ですが。その点、無口キャラは今までにいなかったタイプなので大分動かしやすかったです。背を小さめに設定したのも冒険でしたが上手く作用した気がします。
途中、若干BLっぽく演出したのは仕様です。でも咲夜の一番は澪なので安心してください(笑)。まず僕がBL好きじゃないので本気にはなり得ません。そっちの需要があるなら別ですが……ww
さて、長期に渡った(誰のせいだ)けいおんリクエストSSも、いよいよ次がラストの作品となりました。今回も王様ゲーム終了時までは気合入れて書いたんですが、やはりラストですから、全編に渡って納得できるように書いていきたいと思っています。題材がなかなか難しいんですがね。大まかなあらすじは完成しているので、後はじっくりと肉付けをしていきたいと思います。けいおん最終回までには……流石に間に合うよね? では!ノシ

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

Comic market 78 -はじめてのおつかい-

8/15(日)、C78に行ってきました! 僕にとって初のコミケだったので期待半分不安半分でしたが、終わってみればまた行きたくなるくらい楽しいものでした。

朝は4時起きで5時に家を出発。大井町駅で友人と合流し、充填率200%のりんかい線で国際展示場駅へと輸送されました。でも想像していたよりは苦じゃなかった気がします。

一番辛かったのは待ち時間ですね。とにかく眠い。そして途中から日が昇ってきて暑い。東担当の友人とgdgd話しながら何とか耐えました。

開催の拍手をしておよそ15分後、ついに戦場へと潜入します。しかしこちらも想像よりずっと広いスペースだったので、僕は12サークルくらいのおつかいを頼まれていたのですが、おつかいサークル+自分が回りたいサークル全て合わせても一時間ほどで終了。11時半には友人と合流することが出来ました。

その後は適当に東→西を回り、最後にコスプレ広場を堪能して二時くらいにコミケは終了。コスプレは質が高いもの、可愛いもの、ネタ物がたくさんあって楽しめましたw因みに僕が(写メですが)写真を撮ったのは、

・ミュー(QMA)
・初音ミク
・鏡音リン・レン
・ナギ様
東方不敗マスターアジア

です。一番テンション上がったのはミューですかね。QMA7で使ってますし。ネタ系は見るだけでほとんど撮らなかったんですが、マスターアジアだけは撮らないわけにはいかないでしょうww見よ、東方は赤く燃えている!!

国際展示場を離脱した後は蒲田のサイゼで二時間くらい反省会というなのダベり会。これほどドリンクバーを嬉しく思った日はありませんね。今度コミケに参加するのが今年の冬コミか来年の夏コミかは分かりませんが、その時はもっといろんなサークルを調べてから行きたいと思いました。

最後に、初心者の僕へたくさんの有益なアドバイスをしてくださった方々、そして友人に心からの感謝を述べ締めさせていただきます。本当にありがとうございました!










以下、戦利品。


C78 戦利品-1


C78 戦利品-2


一枚目の上三つは友人のリストに入っていたもので、自分がいいなと感じた物をついでに買ってきたもの。あとは自分で選んで買ったものです。

とりあえず、けいおん本ばっかwwwwあと、一番高かったのがTQCの問題集(800円)だったっていうねwwでもかなり捻った面白い問題が多かったので勉強になりましたwてか、あの一角は明らかに他とは一線を画してましたw

一応リスト通りですが、オオカミさんの『ねこねこ?』とけいおんの『FLOWERS』はその場で気に入ったので買いました。こういうのもコミケの醍醐味なんじゃないかなって思います。ただ、予算には十分注意しようね☆

テーマ : コミックマーケット
ジャンル : アニメ・コミック

Yes, Shinkies! -真ん中バースデー-/beyond the dimension -妄想をリアルブート-

手違いでなんか更新されてましたねwすみませんでした。



どうも、一番好きなお菓子は鈴カステラ、綺羅矢的です。次点でドンタコスとアルフォートかな。パイの実も好きですよ。



【Yes, Shinkies! -真ん中バースデー-】


8月12日、僕があの日に日記を更新しなかったことをいぶかしんでいる方がいらっしゃるでしょう。しかしそれはちゃんとした理由があってのことだったのです。

8月16日、僕がその日に日記を更新しないことをいぶかしむ方がいらっしゃったかもしれないです。しかし今回の日記を見れば理由が分かってくださるでしょう。

まあタイトルでもろバレなんですが、8月14日は8月12日と8月16日の真ん中に当たる日です。そしてこの世の中には「真ん中バースデー」という風習があります。

これが例えば保志さんと美菜ちゃんとかだったら一緒に祝う意味はありません。二人の間に関係性はないですし。ただ、この二人は絶対に一緒に祝いたかった。

前置きが長くなりましたが、このコーナーで意味がある箇所は次の一文だけです。皆さんもご唱和ください。さあ、真ん中バースデーの始まりだ! Let's party!(中井和哉ボイスで)


あすみん&キタエリ、お誕生日おめでとう??!!!!


はい、ご存じのとおり、神姫(orミナトタワー)コンビです。この二人のラジオ復活を願う会の一員として、そして元僕の一番&二番目に好きな女性声優だったこともあり、僕はこの二人を一緒に祝わねばならないのです。

エビが終わってまたキタエリとの接点がなくなってしまいましたが、僕のキタエリ愛はまだ衰えてはいませんよ! どこかで遭遇するその日まで、しばしのお別れを!(何

あすみん愛は相変わらずMAXですので、心配しないでくださいww30歳までに結婚するという公約は果たせるのでしょうか?wいや、あすみんならきっと出来る! 応援してます!(何



【beyond the dimension -妄想をリアルブート-】


カラオケでーすww早速曲目いきまーすww

あ、今回は一応語ることがあるので、三つに分けたうちの二番目と三番目だけざっと見ていただければと思います。一番目はどうでもいいです。


1.『Utauyo!MIRACLE/放課後ティータイム』
2.『NO, Thank You!/〃』
3.『IN MY DREAM/真行寺恵里』
4.『空想ルンバ/大槻ケンヂと絶望少女達』
5.『F.D.D./いとうかなこ』
6.『RIVER/石井竜也』
7.『旅の途中/清浦夏実』
8.『光と闇の童話/Sound Horizon』
9.『My Secret/水野佐彩』
10.『Yes!/川嶋亜美(喜多村英梨)』
11.『カルマ/BUMP OF CHICKEN』
12.『ETERNAL BLAZE/水樹奈々』

13.『秘密基地/高田梢枝』
14.『Fly Away/伊沢麻未』
15.『Tip Taps Tip/HALCALI』
16.『Canvas/COOLON』
17.『君がいるから../西脇唯』
18.『Luvly, Merry-Go-Round/ピポ☆エンジェルズ』
19.『虹色にひかる海/北原愛子』
20.『ハートを磨くっきゃない/TOKIO』
21.『カクテル/Hysteric Blue』
22.『A Happy Life/林原めぐみ』
23.『LOVE TOGETHER?パラッパラッパーMIX?/NONA REEVES』
24.『瞳の欠片/FictionJunction YUUKA』
25.『お先にシルブプレ/彩井高校 GA girls』
26.『metamorphose/高橋洋子』
27.『spiral of despair/fripSide』

28.『カレーのちライス/放課後ティータイム』
29.『ぴゅあぴゅあハート(ガイドボーカル入り)/〃』
30.『Listen!!(ガイドボーカル入り)/〃』
31.『GO!GO!MANIAC(ガイドボーカル入り)/〃』
32.『わたしの恋はホッチキス/〃』
33.『ふわふわ時間(ガイドボーカル入り)/桜高軽音部』
34.『桜が丘女子高等学校校歌[Rock Ver.]/放課後ティータイム』
35.『Don't say“lazy”(ガイドボーカル入り)/桜高軽音部』


まず二番目。始まって一時間ほど経過し早くも歌う曲がなくなったので『秘密基地』を入れたところ、なんかテンション上がってエウレカEDメドレーをすることになりました。で、その後「この勢いで懐かしい曲たくさん入れるか」ってことになり、このラインナップになったんですが、この辺りの曲(27は除く)って僕(満20歳)の世代ど真ん中な気がするんですよね。特に17?21,23辺りにピンと来た方はぜひコメントいただきたく思います。

次に三番目。ここはまあ意図的なけいおんゾーンなのですが、曲ではなく(ガイドボーカル入り)←ここに注目してください。

僕ってあんまりガイドボーカルとかに頼らない人なんですよ。まあ大体の人はそうだと思うんですが。でも今回は何となくガイドボーカルを入れて歌ってみたんですね。そしたらこれが大当たり。僕はもちろん男なので女性ボーカルの曲を女声で歌うのは無理なわけですが、これを使えば自分が女声でなくとも問題なし。女性が歌ってくれているんですから、自分は堂々とオク下で歌うだけで疑似デュエットが楽しめるわけです。

特に最後の『Don't say“lazy”』はやばかったですね。完全にけいおんの世界へ入り込んでいました。自分が咲夜になって(意味不明な人は気にしないで下さい)体育館で放課後ティータイムの一員として演奏していました。澪とギターボーカルでデュエットしてましたよ。ドーパミンがドパドパ出てきましたね。これはいいSSが書けそうな気がします。今日一つ更新したので、あとはリクの澪夢と梓夢を仕上げたら文化祭ネタで澪夢でも書こうかな。忘れないうちに構想だけ練っておこう。


明日はいよいよジハード最終日ですね。一日目、二日目に参戦された方、お疲れ様でした。僕は明日人生初の参加をするのですが、何かアドバイス等ありましたらぜひご教授願いたいです。明日参戦される方、お互いの健闘を祈ります。では!ノシ

テーマ : 声優
ジャンル : アニメ・コミック

『けいおん!』リクエストSS・番外編「大好きを歌うよ」

「軽音部の紹介ビデオを作ろう!」
期末試験と夏休みの間に存在する、午前中で授業が終わったり蒸し暑い体育館でどっかからやってきた偉い人のお話を聞いたりするあの一週間。その中盤に差しかかったある日の放課後、音楽室でいつものように行われていたティータイムのゆったりとした雰囲気をぶち壊したのは、急にイスから立ち上がってわけわからんことを叫んだ田井中律だった。
「いきなりどうしたんだよ。この暑さで頭がおかしくなったのか?」
「澪、それは元々だろ」
「おいサク!」
澪と咲夜の小馬鹿にした態度に、律が怒りの声を上げる。二人の態度はかなり失礼な部類に入るが、律が普段取っている行動に鑑みれば、そんな態度に出るのも仕方のないことかもしれない。
声を荒げた律はこほんと一つ咳払いをして、息を整えたあと再び話し始める。
「前に新歓用のビデオを撮ったことがあっただろ?」
「あ、あのグダグダになったやつだね!」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」
自分のことを棚に上げてあははと笑っている唯に怒り心頭の律。さっきから一台詞ごとにちゃちゃが入るので、話が全く進まない。
「あー、このままじゃ埒が明かないからちゃんと聞こうぜ?」
そんな状況を見かねた咲夜が場を纏める。話を円滑に進めようとするのは主人公として正しい姿勢であり、評価してあげたい。
「ったく……。で、私たちは来年卒業だろ? つまり、来年新入生が入ってこなかったら、軽音部は梓一人になってしまうわけだ」
律が真面目な口調で話を始める。いつになく部長っぽいその語り口に、先ほどまでふざけていた(当人はそう思っていないだろうが)咲夜たちも真剣に話を聞いている。
「だから、来年はちゃんとした部活紹介ビデオを作って新入生を大量にゲットする。そうすれば我らが放課後ティータイムの将来は安泰なわけだ!」
律の力説に耳を傾けていた軽音部の面々はおおー、と歓声を上げながらパチパチと拍手する。律は「私イカしてるだろ」みたいなドヤ顔でその喝采を全身で受け止めていた。
「じゃあ俺がカメラマンやるか」
「え、咲夜は映らないのか?」
「俺が映ったらせっかくの華やかさが台無しだろ? こういうのは女子だけの方が釣れるんだから」
「釣るって、サク先輩……」
「むしろサクが映った方が女の子集まりそうだけどな」
うんうんと頷く咲夜以外の面々。付き合いが長いといっても、やはり可愛い女の子からそういう反応を返されるのは歯がゆいらしく、咲夜は頭を掻きながら少しだけ照れている。
「いいんだよ俺は。そういうの向いてないし。どうしてもって言うなら、動画の最後に『超監督:藤川咲夜』とか入れといてくれ」
「どういう意味ですか?」
「いや、特に意味はないけど」
相変わらず無駄にオタクな知識を持っている咲夜。休日に家で一日中パソコンいじってるような人間だからそっち系の事情にも強いのだろう。
「じゃあ早速とりかかろー!」
『おーっ!』
唯の元気一杯な掛け声に続くその他の部員たち。そんなわけで『第一回・桜高軽音部?ドキッ!女だらけの大ビデオ撮影会 in summer(仮)』の幕が上がった。


Scene1.平沢唯
「じゃあまずは唯な……って、あれ? あいつどこに」
「ふんす!」
「うおっ!?」
咲夜の構えていたビデオカメラの下から、奇妙な効果音とともに唯が飛び出した。もちろんカメラには唯の顔がどアップで映し出される。
「いきなり変なところから現れるな!」
「えへへ、さっくんのことおどかそうと思って♪」
「……まあいい。ほら、早くあっちいって準備しろ」
「は?い!」
驚かされた咲夜は唯を叱りつけようとするが、唯の浮かべる無邪気な笑顔を前にするとそんな気も削がれるらしい。手であっちいけとジェスチャーして投げやりな様子を見せているが、それはただの照れ隠しにすぎない。
「……甘いな」
「甘いですね」
「サクは天然な女に弱い、と……」
「そうだったんだ……」
「お前らうるさいぞ! 喋ってないで撮影の準備しとけ!」
「へーい」
言われたい放題の咲夜。自身の性癖まで分析され形無しだ。
「ったく……。じゃあ唯、フリップ持ってそこに立って」
「もう立ってるよ?」
「お、悪い。じゃあ撮るぞ……。しかしあれだな、唯のフリップは随分と可愛らしいな」
「でしょ?? 頑張って可愛らしくしてみました!」
「ああ、可愛いよ、唯」
「えへへ、さっくんに褒められた?♪」
咲夜は唯の頭をなでなでする。途中から「可愛い」の被修飾語を省いているせいで「リア充爆発しろ」みたいな空気を醸し出しているが、何のことはない、ただ唯の描いたフリップが女の子らしく装飾されていて可愛いという会話をしているだけだ。
「……バカップル」
しかしその様子を二人がイチャイチャしていると解釈した澪は冷たい視線で二人を睨んでいる。二つ名を付けるとしたら「氷の魔女」がいいかもしれない。
「せ、先輩、顔が恐いです!」
「お、落ち着いて、澪ちゃん」
「サクも天然だからなぁ……」
そんな嫉妬の炎をメラメラと燃やしている氷の魔女をどうにか落ち着かせようとする梓、ムギ、律。撮影会は一人目の前半から既に前途多難なようだ。

「じゃあ最後に『私はギターやってます』アピールだな。ギー太で適当になんかやってくれ」
「了解であります!」
使うかどうかわからないカットを適当にいくつか撮ったあと、このビデオのメインともいえるギター演奏シーンの撮影に突入する。咲夜の指示に唯は敬礼ポーズなんかしちゃってやる気満々だ。何か考えがあるのだろうか。
「じゃあ撮るぞ。3,2,1……」
カメラを構えた咲夜が手でキューサインを出す。そして……。
「私の相棒のギー太です!(ジャジャーン!)」
極上の笑顔と共に、両手でギー太を自分の前に掲げる唯。因みに「ジャジャーン!」というのはギターをかき鳴らす音……ではなく、漫画とかで何か物を取りだしたときに添えられる効果音を比喩したものである。つまり唯はギターを全く弾いていない。
「いや、見せるだけじゃなくて弾けよ!」
「えー、だってみんなにギー太の姿をちゃんと見てもらいたくて……」
「だからってギターかざすだけはなぁ……。一応軽音部だし、やっぱり弾くふりでもいいからした方がいい気はするが……」
「……だめ?」
唯は祈りを捧げるシスターのような格好をしながら、瞳を潤ませて上目遣いで咲夜を見つめている。このコンボは反則級で、弱パン→強パン→必殺技の三連コンボを食らった咲夜は瀕死状態だ。
「う……ま、まあ、今回だけ特別だぞ」
「やったー! さっくん大好き?!」
「うわ、いきなり抱きつくな! 危ないだろ!」
唯のコンボに屈した咲夜がそのままでいいと了承すると、それに喜んだ唯が咲夜に勢いよく抱きついた。文字面だけ見ると魔性の女みたいにとられてもおかしくない行動だが、これを素でやっていることはけいおん好きの皆様ならご理解いただけるだろう。
そしてそんな天然バカップルを遠目で見ていた残りの女子の反応は……。
「(ブチッ!!)」
「み、澪さーん? なんか今すごい音しましたけど……」
「完全に怒りMAXですね……」
音楽室を焼き尽くすんじゃないかってくらい嫉妬の炎を燃やし続けている澪と、もはや説得するのは不可能だと一歩引いている他三人。氷の魔女から炎の魔女に改名した方がいいかもしれない。
「さ、咲夜さん。つ、次の人いきましょう?」
「ん? ああ、そうだな」
自分がこの騒動の引き金になっていることに全く気付いていない天然な咲夜は、ムギの促しによって唯の撮影会を終え、次の人物の撮影会を開始した。


Scene2.田井中律
「次は律か……」
傍目にも分かるくらいやる気のない口調で咲夜が言う。
「なんでテンション下がるんだよ!」
「いや別に。何となく」
「テンション下がってることは否定しないのな……」
ぞんざいな扱いを受け、険しい表情をする律。普段は男っぽい律だが、こんな風に男子から興味なげな態度をとられると乙女心が傷つくようだ。
「別に唯の時もそんな上がってないって。ほら、早くスタンバって」
「はいはい……ニコッ☆」
咲夜がカメラを構えた途端、不機嫌そうだった律の顔が満面の笑みに変わる。どこぞのヤック・デカルチャーみたいな語尾を付け、まるで気分はアイドルだ。
「凄い営業スマイルですね……」
「さすが律だな……」
その変わり身の早さに、梓と澪は苦笑しながらも感心している。
「どうでもいいけど律、字汚くないか?」
「悪かったな」
「あ、元に戻った」
咲夜の暴言に再びしかめっ面へと変容する律。その様子はまさに一人百面相だ。
「りっちゃんって演技派ね?」
「いや、違うだろ……」
そして一人このやりとりをなんだかすごく肯定的に解釈しているムギに、澪が呆れながらツッコミを入れた。ムギのポテンシャルもなかなか高いように思えるのは僕だけだろうか?

咲夜がドラムセットに座っている律へカメラを構えて言う。
「後はドラム叩くシーンだな」
「はいはい、どうせ撮ってて楽しくなさそうだからちゃっちゃと終わらせるかな?」
「完全に拗ねちゃってますね」
「まあ、テンション上げない咲夜も悪いと思うけどな」
結局ローテンションのまま撮影を進める咲夜に、律の機嫌はますます悪くなっていく。この主人公、自分が興味ないキャラクターは攻略しない主義らしい。とことん夢小説に向いていない主人公である。
「……なあ、律」
「何だよ」
もはやフラグバキバキの律ルートだが、ここで咲夜が思いがけない言葉を発することで、一握りの希望が見えてくることになる。
「髪下ろさないのか?」
「は? 何で?」
何の脈絡もなく自分の髪型に注文を付けてきた咲夜にきょとんとする律。
「下ろした方が可愛いと思うんだけどなぁ」
「……な、何言ってるんだよ、急に」
「あ、動揺した」
律は咲夜から目をそらす。あまり容姿を褒められることがない律だから、いざ男性に可愛いとか言われると非常に弱いのだ。
「いや、この前のクリスマスんとき髪下ろしてただろ。俺、結構好きだぞ、あの髪型」
「な、なななな……!」
「あ、沸騰した」
「りっちゃん顔真っ赤?」
そして突然の告白を経て、ついに律の顔は熟した林檎のように真っ赤に染まった。口を意味もなくぱくぱくさせて動揺している姿は、恋に恋する女の子そのもので実に可愛らしかった。
「い、いきなりそういうこと言うなーー!!」
律は照れ隠しにドラムをバカスカ叩き始める。分かりやすすぎて全く照れ隠しになっていないのだが、そんなことを気にしていられるほど本人に余裕はなかった。
「凄いわ、りっちゃんのスティック捌き!」
「ど、どうした律、急にプロ並の演奏を始めたぞ!?」
「わかりやすいやつ……」
相変わらず朴念仁な咲夜は律の異変の原因に気付くことはなかったが、普段の数倍いい演奏をする律を見てこれはチャンスだと、とりあえず律の体力が切れるまでカメラを回し続けた。


Scene3.琴吹紬
「次は紬だな」
「よろしくお願いします!」
咲夜が構えたカメラの下からフェードインしてくるムギ。まるで数十分前の光景を繰り返しているようだ。といってもエンドレスなんたらではない。
「うお!? まさかの唯と同じ登場の仕方! 紬もなかなか軽音部に毒されてきたな……」
「どーいう意味だ」
「どーゆー意味だー!」
「そのままの意味だ」
ムギを毒した元凶の二人が声を揃えて反応してくるが、咲夜はそれを軽くあしらう。
「えっと、これからどうすればいいですか?」
「あー、そうだな……。まあ、フリップ持ってポーズとって、キーボード弾いてくれとしか……」
「何か面白いことはしなくていいですか!?」
食い気味で迫ってくるムギにたじろぐ咲夜。前者二人がなかなか面白いボケをかましてくれたので、自分も何かやりたいと熱くなっているのだろう。そういうところはムギらしいかもしれない。
「な、なんか今日はやけに積極的だな……。面白いことって、例えばどんなのだ?」
「マンボウとk」
『絶対やらなくていい!』
咲夜どころかその場にいる全員に全力で否定され、ムギはおろおろしている。おそらく理由が分かっていないのだろう。
「そ、そうですか?」
「ああ、紬にはこの軽音部の良識人の方でいてほしいんだ」
「どーいう意味だ」
「どーゆー意味だー!」
「そのままの意味だ!」
良識人じゃない方の二人が声を揃えて反応してくると、咲夜はそれをちょっと強い口調であしらう。さすがに天丼は面倒くさかったらしい。
余談だが、この後結局ムギの意向を尊重してマンボウのカットが使用されることとなる。ただそれも一瞬のカットでしかも途中で止められているという中途半端なものだが。因みにムギのシーンだけやけに短いのは……察してほしい。そして全国のムギファンの皆様に心からお詫び申し上げます。


Scene4.中野梓
「よし、梓撮るぞ」
「はい」
あずにゃんの撮影会ということでちょっとテンションの上がる咲夜……もとい、作者。さて、何をしてやろうか……と、いかんいかん、心の声が漏れてしまった。
「梓はやっぱり水槽の前で撮った方がいいかな。トンちゃん映るし」
「“私=トンちゃん”のイメージってそんなに定着してるんですか……」
アニメ版二期の第二話で突如登場したトンちゃん。今ではすっかり準レギュラーの座を獲得し、軽音部のマスコットキャラクターとして欠かせない存在にまで成長した。文化祭で発表する新曲の歌詞案にトンちゃんのことを書くあたり、梓もなかなかトンちゃんにご執心なようだ。
「まあ、そこまででもないけど一応な。てか梓、ネコミミ付けないのか?」
「付けませんよ!」
「“梓=ネコミミ”のイメージはもはや世界共通の認識だというのに……」
激しく同意。“梓=トンちゃん”の図式は成立しなくても、“梓=ネコミミ”の図式は揺るぎなく成立するのである。
「どこの世界の認識ですか!? 嫌ですよ、こんな大勢の人に見られるビデオでネコミミなんて……」
最近はネコミミを付けることにほとんど抵抗がなくなってきた梓だが、やはり見知らぬ人にネコミミ姿を見られるのは恥ずかしいらしい。そんな梓の背後に、ゆっくりと忍び寄る魔の手が……。
「えいっ!」
「にゃっ!?」
唯にネコミミを被せられ、変な悲鳴を上げる梓。唯選手、ナイスアシストです!
「おお、唯よくやった! さあ梓、そのままむったんを華麗に弾いて見せ」
「ません!」
『えー……』
失望と軽蔑の眼差しで音楽室にいる全員が梓を見つめる。そりゃあもう、ギー太やエリザベス、果てはむったんまで見つめている。
「なんで満場一致でブーイングなんですか! 真面目にやらないと今年も新入生入って来ないですよ!?」
そんな先輩たち(+楽器)の態度を不真面目だと捉えたのか、梓は一人憤慨している。だが、何も先輩たちはふざけているわけではない。梓は大きな勘違いをしているのだ。
「わかってるよ。だからこそ梓のネコミミ姿が必要なんじゃないか」
「そうだぞ梓。梓の可愛さに釣られて入部したいと申し出る男子高校生が一体何匹いることか……」
「匹はやめろ匹は」
「『あずにゃん先輩! 俺にギターを手取り足取り教えてくださいッス!』」
「青春ね?」
「もの凄くどす黒い青色な気がするのは私だけか?」
「あずにゃん先輩……」
「いや、梓も照れるなよ! あと反応するところ違うだろ!」
そう、梓がネコミミを装着することによって可愛さが百倍ほど増し、それによって入部希望者が増えるだろうという綿密に計算された末の行動だったのだ。決してネコミミが見たいがために後付けした理由ではない。あと澪さん、さっきから軽快なツッコミ飛ばしまくりです。
「な、梓が今ここでネコミミを装着してビデオを撮るのは可愛い後輩のためなんだよ。だからいいだろ?」
「はい……」
「洗脳された!」
説明しよう、梓は先輩という言葉にめっぽう弱いのだ。
「………………はっ、私は一体何を!」
「元に戻った!」
しかし、ネコミミを付けたくない思いがよほど強かったのか、はたまた俺のバトルフェイズがターンエンドしてしまったのか、梓の洗脳はいとも簡単に解けてしまった。
「や、やっぱりいやです! 普通に弾きたいです!」
「くっ、あと少しだったのに! 洗脳が解けてしまったか……」
「その台詞、どう聞いても悪役のだよな」
梓がネコミミを付けてくれるなら、咲夜は悪にでもなるのだ。
「……仕方ない、普通に撮るからスタンバってくれ」
咲夜その他諸々の洗脳も虚しくネコミミの装着を拒否した梓の撮影会は、結局無難な感じでまとまった。……ごめんなさい、熱意はあったんですが、作者の力量が足りなかったせいです。


Scene5.秋山澪
「ラストは澪だな」
「わ、私は演奏してるところだけでいいぞ」
「えー、何でだよ」
澪の発言に不満を漏らす律。
「だ、だって、ネコミミ付けてポーズなんて恥ずかしくて出来るか!」
「いや、ネコミミは私だけですよ」
「緊張して頭が回ってないみたいね……」
「うーん……」
人前に出て目立つことが得意ではない澪。高校へ入学して二年半が経った今でも、人見知りの症状はなかなか改善されていないようだ。
そんな澪の様子を見て、どうにか出来ないものかと頭を働かせ……咲夜は一つの案を思い付いた。
「よし、じゃあ澪が演奏してる間に誰かがフリップ持って紹介する、みたいな感じでいくか。それならいいだろ?」
「う、うん。まあそれなら……」
「よし、じゃあ撮るぞー」
澪から了承を得たので咲夜の案を採用することにし、とりあえずそれに沿って一通り撮ってみた。しかし……。
「うーん……」
「どうした、律?」
「いや、いまいち面白くないなー、と思って」
確かに、撮った内容はベースを弾いている澪の前に律とムギが現れてフリップを出すという実に味気ないものだった。
「そうか? まあ確かにベース弾いてるだけだが……面白さを求める必要もないだろ」
「そんな考えじゃ駄目だ! 私たちは一人でも多くの部員をゲットしなきゃいけないんだぞ!」
テーブルをバン!と力強く叩き熱弁を奮う、いつになくやる気な律。テーブルを叩いたあと「いたたた……」とか言わなければ非常にカッコいいのだが、そこは突っ込まないであげておこう。
「……ともかく、そのためには澪の力が必要なんだよ!」
「な、なんで私なんだよ?」
「そりゃあ、軽音部で澪が一番人気あるからだよ」
「そ、そんなこと……」
「確かに、ファンクラブがあるくらいですもんね」
「澪ちゃん可愛いもの?」
「そうだね?」
うんうん、と皆で頷いて納得する。必死で否定しようとする澪だが、数の暴力に負けもじもじと居心地悪そうに体を揺すっている。
「そう、そこなんだよ!」
再び熱弁を奮う律。前の失敗を学習してテーブルは叩かない。
「今のPVじゃ澪の可愛さを十分に生かしきれていない!」
「いつの間にPVになったんですか」
こんなにスペックの高い女子高生が自分たちでビデオ撮影ですよ? もちろん、最初からです。
「じゃあどうするんだ? 澪の可愛さを生かすって……はっ、まさか!?」
そこまで言って何かに気が付いた様子の咲夜。先ほどまでの冴えない表情が、一瞬で希望に満ちてくる。
「ふふふ、そのまさかだよ咲夜君」
「まさかそんなことを考えるとは、お主も悪よのぉ……」
「いやいや、咲夜様には敵いませんよ、へっへっへ」
深い会話はないが、この余裕な感じからしてお互いに考えていることは同じなのだろう。しかしこの二人、ノリノリである。
「と、いうわけで……」
「ああ」
怪しい目つきと手つきでじわじわと澪に近づいていく咲夜と律。その迫力に気圧され、澪はじりじりと壁際に追い詰められていく。
「な、なんだよ……」
澪の体が壁にトンと触れる。それを合図に、二人は澪へ飛びかかり……!
「確保ーーーーーーーっ!!」
「イエッサー!」
「キャーーーーーーッ!?」
いつぞやの梓よろしく、澪の身柄は確保されました。

咲夜と律に確保され別室に移された澪は、律の手によって立派なメイド様へと変身を遂げてた。
「ううううう…………」
『萌え萌えきゅんっ!』
半泣きになりながら両腕で自分の体を抱き、メイド姿をなんとか隠そうと奮闘している澪。そんな姿も萌え要素の一つとなって、音楽室にいる全員が懐かしの萌え萌えキュン状態になっている。
その後メイドコスでベースを弾いている姿を存分に撮影された澪は、精根尽き果てた顔で地面にへなへなと倒れこんだ。
「うう、もうお嫁に行けない……」
「大丈夫だよ、俺がもらってやるから」
「さくやぁ……」
澪の頭をぽんぽんと叩いてさらりと爆弾発言をする咲夜に抱きついて甘える澪。その光景を生温かく見守っている他のメンバーは一様に、
『(バカップル……)』
と心の中で呟いたそうだ。


個人撮影が終わったあとビデオの概要について突き詰めていくと、やはり軽音部なのだから音楽に合わせて紹介していくのがいいだろうという結論に落ち着いた。そしてその音楽は、ムギが持ってきたとあるガールズバンドの曲にあっさりと決まった。咲夜ですら名前くらいしか聞いたことのないマイナーバンドの曲だったのでムギが知っていたことにみんな驚いていたが、研究熱心なムギのことだ。放課後ティータイムの曲を作るに当たって色々なバンドの曲を聴き比べたりしていたのだろう。
ともかく楽曲はトントン拍子に決定したが、それだけではインパクトが足りないとまたも律が吠え出した。熱心なのはいいことだが、正直勘弁してほしいと咲夜や澪を筆頭に内心思っていた。
「じゃあどうすればいいんだ? 今度は水着で撮影でもするのか」
投げやりな態度で咲夜が茶化す。それはそれでありだと……いや、何でもありません。
「ふふふ……何を言っているんだね咲夜君」
再び笑いを浮かべる律。しかしその顔はあくどい笑みではなく、つまらないギャグをかました咲夜を嘲る笑みだった。
「そこまで言うってことは何か名案があるんだよな? 言ってみろよ」
その律の態度にむっとした咲夜は、噛みつくように問いただした。
「私たちは軽音部だぜ?」
咲夜の強気な詰問にも臆することなく、律は口を大きく開き、そして言う。
「――演奏するしかないじゃないか」



♪延々続行 ルララ Miracle Sing Time――
「しかし、よくこれだけのギャラリーを集められたよな……」
楽器の爆音と黄色い歓声が飛び交う雑踏の中で、俺はカメラを回しながら一人呟いた。
♪歌って 歌って 愛伝える最強手段――
「おっと……」
携帯をマイク代わりにして歌う唯が音楽に合わせて回る可愛らしい姿を逃さぬよう、俺は意識をカメラへと戻した。

「演奏……って、この曲をか!?」
最初は何の冗談かと思った。
「それ以外に何があるんだよ?」
受験勉強に、文化祭の準備に忙しいのに、これ以上練習する曲を増やすなんて。しかも市販の楽譜がない曲を。
「……覚悟はあるんだろうな?」
俺は五人の演奏者の顔を一人一人見つめ、低い声で静かに告げる。しかしわざわざ問いただすまでもないことは重々承知していた。伊達に三年間一緒に過ごしてきたわけじゃないんだ。
それから練習の日々が始まった。終業式が終わり夏休みに突入した俺たちは毎日音楽室に集まり、朝から晩まで、時には勉強を教え合いながら、時にはお茶を飲みながら、二週間みっちり演奏の練習に費やした。本当に“時には”の頻度だったのかは……まあ察してくれ。
そんな特訓の成果もあり、みんなの演奏はなんとか人に見せられるレベルにまで到達した。ひとまず第一関門はクリアーである。
しかし次にそびえる第二関門、こいつがまた某筋肉番組のそりたつ壁くらい曲者だった……と思っていたのだが、実は案外簡単に突破してしまった。
その関門とは「観客集め」。俺たちの頭には、放課後ティータイムの演奏に合わせて客が腕を振り上げたり踊ったりしている映像が描かれていた。そのため、エキストラ的存在を少なくとも十五人くらいは集める必要があったのだ。
俺たちは音楽室で出来る程度のミニライブを計画し、ポスターや口コミで告知・宣伝した。学校に来る必要のない夏休み、客が集まらないのは目に見えていた。俺たちは一人でも多くの客が来てくれるようにと、神にも祈る思いで当日を待った。
そして来る八月上旬、放課後ティータイム・夏休み特別ミニライブは開催された。

「凄いな。軽く四十人は超えてるぞ」
十五人を超えれば上出来だったミニライブ、蓋を開けてみれば目標の三倍近くを集客する大盛況を見せていた。音楽室の前半分が完全にステージと観客で埋まり、気分はまるで小さなライブハウスだ。三年間の活動を通して「放課後ティータイム」の名もそこそこ校内に知れ渡ったと誇ってもよいだろう。
「あいつらも、いい表情してるな……」
レンズ越しに演奏している仲間を見つめる。みんな笑顔で気持ちよさそうだ。恥ずかしがり屋の澪でさえ、撮影されていることなどすっかり忘れライブを楽しんでいるようだった。
ここまでのライブを開催することが出来て、特訓を指導した俺としてはとても鼻が高いし、これ以上嬉しいことはない。しかし同時に、俺は少しだけ寂しさを感じていた。今回徹底して裏方に回り尽力した俺だが、それには理由があった。もちろん冒頭で述べたのも理由の一つではあるが、それ以上に「放課後ティータイム」を女の子五人のバンドとして記録に残してやりたかったのだ。元々俺は入部した時から傍観者Fとか名乗っていた異分子だし、きっと俺がいなくても放課後ティータイムは成り立つ。俺と彼女らの間には、どんなに仲良くなろうとも割ることの出来ない、男女の差異が創り出す透明な仕切り板が挟まっているように感じた。それはこのライブシーンを撮る前に撮ったあるシーンを見ても明白だった。
このライブシーンはビデオで使用する他の全てのシーンを撮り終えてから撮っているのだが、この曲の最後の歌詞に合わせたシーンを撮るのが、ある意味一番見ていて辛かった。誰が考えたのか、女の子が女の子に抱きつくというよく分からないカットを撮ることになったのだ。女の子同士が抱き合っている姿をカメラに収めるというのは、それはもう色々と怪しい妄想を掻き立てられるもので、年頃の男子高校生にとってはある意味拷問ともいえる所業なのだ。そして俺はこの時に、彼女たちとの壁をはっきり認識してしまったのである。
「……と、そんなこと考えてる場合じゃないな。集中、集中……」
あれこれ考えているうちに曲は終了してしまっていた。これ以上撮る必要はないのだが、せっかくの機会だしカメラは回し続ける。唯のMCが少し入ったあと、律のカウントで『ぴゅあぴゅあハート』の演奏が始まった。

「終わったな……」
観客の撤収を終えた後、俺たちはいつものようにテーブルを囲み、紬が用意したお茶とお菓子でティータイムを楽しんでいた。自分が演奏したわけでもないのに、俺の心は非常に充足感に満ちている。俺でさえこれなのだから、実際に演奏していた彼女たちはどれだけ満足しているのか、それは推して知るべしである。
「まだ終わってないよな、みんな?」
すっかり完全燃焼モードだった俺に、律がよく分からない声を掛ける。その声にニヤニヤしている五人……訂正、ニヤニヤしている四人+もじもじしている一人(澪)。もの凄く嫌な予感がするのはおそらく気のせいではないだろう。
「な、なんだよ」
俺は反射的にイスから立ち上がり、音楽室の扉の方へと逃げていった。しかしそこにはいつ移動したのか紬が立っており、お嬢様スマイルを浮かべながら「逃がしませんよ♪」という含みを持たせた視線で俺を見ていた。
逃げ道を塞がれた俺を取り囲むように、唯、澪、律、梓の四人がじりじりと近づいてくる。俺の脳裏には先日撮った“あのシーン”が浮かんでいた。しかし、何かが引っ掛かる。あれ、実は俺、もっと前に“同じようなこと”を体験していたんじゃ……。
「……! 思い出した! あれは一年の……」
俺が“あの日”のことを思い出したのと同時、五人は一斉に俺へ向かってダイブしてきた。女の子特有の柔らかい感触と甘い香りが俺を包み込むが、俺はもはやあの時のヘタレな俺ではない。これくらいで動揺すると思ったら大間違いだ!
「そう、俺は三年間の学生生活を経て、心も体も成長したんだ!」
「い、いきなりどうした?」
突然大声で意味不明なことを叫び出した俺にびくりとする澪。そう、俺は澪のおかげで心も体も……これ以上は本編に関係ないから自主規制しておこう。
「つーか、何でいきなり抱きついてくるんだよ」
俺とお前らの間には越えられない仕切りがある。それは嫌というほど分かっているはずなのに。何でお前らは、俺を傍観者の立場から引きずり降ろそうとするんだよ?
俺が投げかけたその問いに答えるように、澪が俺の腕にしがみつきながら頬を赤く染めて、でも真っすぐに俺の瞳を見つめて言う。
「さ、さくやだって『放課後ティータイム』のメンバーだろ!?」
「そうだぞー。一人だけ遠くで見てるだけなんて許さないからな!」
澪の言葉に律が続く。他の三人も言葉は発しないけれど、思っていることは同じなようだ。
「俺も、放課後ティータイムの……」
澪の言葉は俺の心に痛いほど突き刺さった。俺を放課後ティータイムのメンバーとして認めてくれている。それは凄く嬉しいことなのだが、同時に俺は今までそう思ってくれていた彼女たちを裏切っていたのではないかという自責の念に駆られる。
「はは」
「どうした、咲夜?」
自嘲と嬉々の混在する俺の笑い声を聞いて、澪が首を傾げる。
「いや、可愛くて気立てのいい女の子に囲まれて俺は幸せ者だな、と思ってな」
彼女たちの強い想いに、ついそんなことを口走ってしまう。こんな恥ずかしい台詞を口にするなんて……
『柄にもない、かな?』
「は?」
俺が今まさに言わんとしていた台詞を皆に言われ、俺はきょとんとしてしまう。そんな俺の間抜け面を、五人の少女はしてやったりといった顔で見ている。
「三年間一緒にいて気付かないとでも思ったか?」
「二年間でも気付きますよ?」
「私でも気付くよ??」
「唯ちゃん、それは自慢になってないわよ?」
「ふふ、咲夜の口ぐせ、だもんな?」
「…………」
俺と彼女たちの間に仕切りがあると思ってたのは、やはり自分だけだったらしい。いや、もしくは彼女たちがハンマーか何かで仕切りを叩き割ったのかもしれない。そう考えると、今の今まで疎外感がどうたらで悩んでいた俺はただの馬鹿だったことになる。
「まあ、馬鹿でもいいか」
こんなにも俺のことを理解し、信頼してくれる女の子が身近にいる。それだけで、人生勝ち組なんじゃないか。そんな風に思えた。
「よし、今日はライブ成功祝いに美味いもんでも食べに行くか! 俺のおごりで!」
「お、急にどうした? 柄でもない」
「いや、そう使うと俺が守銭奴みたいじゃねえか!」
「違うんですか?」
「あずにゃん、言うようになったね?」
「二年間一緒にいれば、先輩のことはお見通しですよ!」
「素敵だわ?」
「何が素敵なのかよく分からんが、とにかく任せとけ!」
「だ、大丈夫か、咲夜? 今月の生活費とか、危ないんじゃないか?」
「あー……まあ、何とかなる、だろ……。ピンチの時は澪、任せた!」
「へ、何を?」
「俺のために食事を作ってくれるとありがたい」
「な、ななななななな…………!?」
「お、プロポーズか??」
「ひゅ?ひゅ?!」
「素敵だわ!」
「ムギ先輩、顔がキラキラしてる……」
「お、お前ら茶化すな! さ、咲夜も違うってちゃんと……」
「ん、俺は本気だけど?」
「なあっ…………!!」
そんな馬鹿騒ぎをしながら、俺たちは音楽室を後にする。こんな風にみんなで笑っていられるのもあと半年だけだと思うと、少し胸の奥が苦しくなったりもする。だからといって落ち込んでいくのは俺の柄じゃない。月並な言葉だけど、今しかできないことをしよう。そして、今しか作れない思い出をたくさん作ろう。廊下を笑いながら走っていく同じバンドのメンバーを見ながら、俺は心に誓った。


大好き 大好き 大好きをありがとう
歌うよ 歌うよ 心こめて今日も歌うよ
大好き 大好き 大好きをありがとう
歌うよ 歌うよ 愛をこめてずっと歌うよ

『Utauyo!!MIRACLE ‐ 放課後ティータイム』


(終)





【あとがき】
過去作品との繋がりを結構混ぜ込んだので、なんか最終回見たいになっちゃいました(笑)。むしろこれを最後に持ってきた方がよかったんじゃないかって気はしますが、かなりお待たせしてしまったので、自主的に書いたやつですがリクSSが書き終わるまでの間に合わせ程度にお読みいただければ幸いです。
SSはかなり久々に書いたので完全に書き方を忘れていました。ただ、もちろん何もしていなかったわけではありません。ちゃんと友人の友人(マイミクのマイミクみたいな)から貰ったオオカミさんを読んで勉強していました(笑)。そのため、若干「だ・である体」と「です・ます体」が混ざっていますが、それはおそらく「○○○パニック!」シリーズでも同じだったと思われるので見逃して下さい。ギャグを書こうとするとどうしてもです・ます体を使いたくなっちゃうんですよね。そっちの方が表現の幅も広がるし。
そしてこの長さ。間違いなく僕が(オリジナルも含め)今まで書いたSSの中で最長です。後書き抜いて約13000文字ですから、400字詰め原稿用紙で32枚分くらいですか。まあ長いからいいってわけでもないですが、今回の作品は自分では割と気に入っています。やはりまずは自分で自分の作品を気に入らないと駄目ですよね。そういう点では、前々回の梓短編はちょっと微妙だったかなと思っています。前回の唯短編は書きたいことが書けて満足していますが。
長くなるのもあれですからこの辺りで終わりにします。新たな追加情報はほとんどないですが、一応SSのことについても少し触れているので、今夜更新する記事もお読みいただければ嬉しいかなと思っています。では!

テーマ : けいおん!
ジャンル : アニメ・コミック

またまた・今後のけいおんSSについて

SSですが、昨日でとりあえずバイトの研修が一段落したので、今日から本格的に書き始めてます。今書いているのは自分で勝手に企画したSSなので、そこはすみません。それを仕上げたらリクSSに移ります。

ただ、受けたリクの「咲夜と澪の修学旅行話」なんですが、いまいち構想が練られていません。そこでもう少し深くSSの内容を募集したいのですがどうでしょうか? 具体的にどんなシチュエーションを御所望かを書いていただけるとありがたいです。

因みにその次に書くと思われる梓主役のSSは、何となくですが構想が練れているので、そちらはおそらく大丈夫です。では、シチュエーションの方、お願いしますm(_ _)m

QMA風自作問題集 ?ミュージックレイン傾倒編?

Q1.タイピング(英数字)

アニメ『生徒会役員共』の主題歌『蒼い春』を歌っているのは(wait)angelaですが、
アニメ『戦国BASARA弐』の主題歌『El Dorado』を歌っているのは○○○○○○?










A1.Angelo

実はミュージックレイン所属なんです。



Q2.連想(解答群→問題の順)

1.ON/OFF
2.SunSet Swish
3.アンティック-珈琲店-
4.Angelo



ミュージックレイン所属
リーダーは石田順三
三人組男性ユニット
『マイペース』『モザイクカケラ』










A2.SunSet Swish

ご存じ、サンセット兄さんですね



Q3.四択
次のうち、SunSet Swishの楽曲『PASSION』のジャケットに起用された女性声優は誰でしょう?

1.戸松遥
2.寿美菜子
3.高垣彩陽
4.豊崎愛生










A3.寿美菜子

詳しくは画像検索でググれカスです



Q4.線結び
次のアニメ作品とその中で寿美菜子が演じたキャラクターを正しく組み合わせなさい。

A.『けいおん!』
B.『初恋限定。』
C.『よくわかる現代魔法』
D.『うみものがたり ?あなたがいてくれたコト?』

1.土橋りか
2.琴吹紬
3.坂崎嘉穂
4.宮守夏音










A4.A:2、B:1、C:3、D:4

2009年度の四大美菜子アニメですね。



Q5.並べ替え

アニメ『うみものがたり ?あなたがいてくれたコト?』に登場する、付けると海人が地上で息が出来るようになる腕輪です。

トングルカルメリ










A5.メルカトルリング

逆は「オルテリウスリング」。



今朝バサラを見ていたところふとangela→Angeloのパラレルを思い付き、そっから連想して30分くらいで作りました。明らかにQMAじゃ出ない問題が混ざっているので難易度は若干高めだと思いますが、まあミューレ好きならQ2?Q4は答えられますよね?

Quizzication -ダブル・リンケージ-

今日は大学のサークル関連で「学連新人戦2010」というクイズ大会に出場してきました。久々にゲーセン以外で外へ出た気がしますw

この大会は「新人戦」という名の通り新・大学一年生を対象とした大会で、出場者は各大学ごとにチームで出場するのですが、残念ながら僕が通っている大学のクイ研は一年生が僕しかいないので、他大学で人数の少ないところと連合チームで出場しました。そのおかげ(?)で最初から最後まで出突っ張りとなり、多くの問題に当たれて嬉しかった反面、肉体的にも精神的にもかなり削られましたw

大会のコンセプトとしては「新一年生の顔合わせ」の面が強いらしく、問題も「絶対無理!」というものは少なかったのですが、この“新・大学一年生を対象”というところがなかなか曲者で、僕みたいなクイズ初心者もいれば、中学・高校からずっとクイズやってましたというベテランの方もいるので、そこが少しプレッシャーになってもいました。

僕のチームは9チーム中2位というなかなかの好成績を修めたのですが、それは上手くルールが作用したことと、相方がかなりのクイズ上級者だったことが大きいですね。結局僕が活躍したのはイントロクイズだけでしたし。まあ『キラ☆キラ/第二文芸部バンド』が取れたのは嬉しかったですがw

正直青問以外をほとんど取れていないので、もっと(まあアニゲ問がまともじゃないって言い方は語弊がありそうですが)まともな問題を正解してみたいですね。そのためには勉強あるのみか……。精進します。


で、クイズ大会の後は(むしろこちらが本編らしい)場所を移動して飲み会。僕はウーロン茶とオレンジジュースしか飲んでませんが、相当な人数がいたので、かなり出来上がっている一角もありましたねw

そうそう、ツイッター&ボイスにも載せたんですが、その時にこの写真を撮ったんですよ。


光る液体


サイリウム in グラスwwwwTL上でよく見かけるんですが、まさか自分が実際に見るとは思いませんでしたwしかもこんな普通(?)の飲み会で。

僕はここで知り会った人と端の方で「リア充と非リア充」について熱く語りながらひっそりと飲んでいたんですが、十分楽しかったですwやはり僕にはひっそりと飲む方が合ってますね。

この飲み会を通じて何人かの一年生とメルアド交換&マイミク申請&相互フォローしました。やはり「飲みニケーション」というものは大事ですね。そして、マイミク申請&相互フォローをするところが、時代の移り変わりを非常によく体現していますねw特にツイッターはコミュニケーションツールとしてかなりハードルが低いので、みんなもっと利用すればいいと思います。


クイズにも飲み会にも共通して言えるのは「繋げる」ことが大切だということ。クイズは問題文と答えを「繋げる」なければ勝つことはできないし、飲み会は人と人とを「繋げる」ための重要な集いとなる。

まあなんか上手いこと言おうとして上手くいかなかったので強制的にぶった切りますが、今日は本当に有意義な一日を過ごせました。企画者の方、参加者の方、本当にありがとうございました! では!ノシ

Crystal letter song -歌声を風に乗せて-

どうも、ブログの方もmixiの方もお久しぶりです。最近更新をさぼっていた綺羅です。いや忙しかったし特に書きたいこともなかったので。てかツイッターに時間とネタを完全に吸収されてるね。

※今回の記事の中で変な文字列が突然出てきたら、それはブログとmixiそれぞれどちらかに対応した動画URLなので気にしないでください。


とりあえず、今回の記事と奈々様は全く関係がないので、タイトルで釣られた方はごめんなさい。でもおそらく損はさせないので、ゆっくりしていってね!

さて、今回はボカロの話になるんですが、DIVAの話ではありません。今回は一人の「歌い手」を紹介したいと思います。






僕が出会った女性歌い手の中でもおそらく一番好きな方です。ENEさんという方なのですが、実はENEさん、韓国人の方なんですね。

僕は元々samfreeさんの曲が好きでして、原曲のファンだったのですが、ふと何気なく「歌ってみた」を検索したところ、このENEさんと出会いました。

最初に衝撃を受けたのは、何といってもその“透き通った歌声”ですよね。動画に付けられた「天使の歌声」タグの名に恥じぬ美声をもっています。

次に感じたのは“日本語うめぇ”です。全く違和感を感じさせない日本語。たまに少し舌足らずな発音が混じりますが、それが逆に個性となっていい味を出しています。

まあここで僕があれこれ語るのも野暮なんで、気になった方にはどんどん聴いてもらいましょう。では、どうぞ。














どうでしたか? もし気に入った方がいらっしゃれば、その他にもそこそこな数の曲を歌っていらっしゃるので、ぜひ聴いてみてくださいね。

そしてあと一つだけ曲を紹介したいのですが、この記事をまとめているときにやはり僕には「ブログの神」が付いていると思いましたね。過去に何度も奇跡を起こしてきた所詮ブログですが、今回もやらかしてしまいました。

※参考
(奇跡その1→
(奇跡その2→

実はこの記事、何週間か前から書こうと思っていたんですが、時間がなかったりライブの感想を優先したりでなかなか書けなかったんです。で、今日やっと時間が出来たので書こうと思ったわけですが……。






なんと今日がENEさんの誕生日だったようでwwwwお誕生日おめでとうございます!

ENEさんは一時期活動を休止していたのですが、最近また動画をうpされているようで嬉しいです。これからもたくさんの曲をファンに聴かせていただきたいですね。





追記その一。

けいおんSSの方ですが、正直あまり進んでいません。リクを受け付けてからかなりお待たせしてしまいごめんなさい。しかも今書いているのがリク作品じゃないというのだから二重に申し訳ございません。

多分夏休み中は(個人的な仕事としては)バイト以外やることがないので、どうにか暇を見つけて書きたいと思っています。ブログの更新ペースもまちまちになると思いますが、今後ともご贔屓によろしくお願いします。ではノシ



追記その二。

p-ヒドロキシアゾベンゼン派が大多数で勝利しましたwやっぱりこっちの方が馴染みありますよね。あ、急募した意味は特にないですwでは!ノシ

テーマ : ニコニコ動画
ジャンル : アニメ・コミック

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