『けいおん!』二次創作SS AP:共通シナリオ「シンデレラ・パニック!」

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?『けいおん!』二次創作SS AP:共通シナリオ「シンデレラ・パニック!」?



時は中世ヨーロッパ。とある中流階級の貴族が住む屋敷の召使いとして、一人のみすぼらしい少女が雇われておりました。

咲「おい、ちょっと待てストーリーテラー」

(はい、何でしょう?)

咲「確かにお約束な感はあるが、一応聞いておくぞ。何故俺をヒロインにした?」

(それはもちろん「お約束」だからです。あ、ご紹介が遅れました。ヒロインの咲夜くんです。)

咲「どうもー♪ って、のらせるな!」

(健気に働く少女でしたが、継母と姉の二人に毎日執拗ないじめを受けていました。)

咲「いや、無視すんなよ」

さ「ほらほらシンデレラ、キリキリ働きなさい!」

紬「誰のおかげでこの家に住まわせてもらっていると思っているの?」

咲「おお、最初は紬と梓を配役していたけど梓を別の役に就任させたからその代わりとしてさわちゃんが引き出されたことによって無性にリアルになったな。さすが元ヤ」

さ「咲夜くん、そんなにお仕置きを受けたいのかしら?」

鞭を取り出して恐いくらいの笑顔でシンデレラの方を向く継母。恐いくらいに目が据わっています。

咲「申し訳御座いませんでした、奥様。私め、奥様方の為なら跪いて足をもお嘗めする所存で御座います」

紬「継母に服従するシンデレラハアハア」

ア○プロがBGMとして流れ出しそうな、何だかとても不思議な空間が出来上がっていました。

さ「コホン……まあいいわ。シンデレラ、私たち、これからお城の舞踏会に行かなければならないの」

咲「行ってらっしゃい」

紬「はい、留守をお願いしますね♪」

そそくさと出ていく継母と姉。それをやる気なさそうに見送るシンデレラ。

咲「さて、鬼の居ぬ間にゴッド○ーターでもやるか。確か修二もやってるって言ってたよな……」

(ねえ、ちょっと)

咲「ん、何だよ。俺はこれから神を狩りに行く仕事が」

(いや、舞踏会に行ってくださいよ。話進まないじゃないですか)

咲「だってドレスなんて着たくないし」

(行かないとそれはもう大変なことが起こりますよ。あなたを大変な変態に仕立て上げて評判ガタ落ちにしてやります)

咲「そうか、俺たちはお前の掌の上で踊らされてるんだっけな……。仕方ない、別に行きたくないけど行ってやるか……」

(素直でよろしい。では、魔女さんの登場です!)

ドゥルルルルルルルルルルルルル、ジャン!(ドラムロール)

律「魔法少女ミラクルりっちゃん、参上!」

咲「まあ予想通りだな。だって生でドラム叩いてたし。あとその変な名前は気持ち悪いからやめ」

シンデレラが魔法使いに暴言を吐いた瞬間、魔法使いの手からシンデレラに向けてマッハ3のスピードでスティックが投てきされました。

咲「危ねぇよ! 当たったら明らかに貫通するじゃねえか!」

律「ふん、私が魔法少女になっちゃ悪いか!?」

心は乙女な魔女だった。

咲「……まあいいけどさ。そんなことよりほら、ちゃっちゃと魔法かけて終わらせてくれ」

律「偉そうなシンデレラだな……じゃあそこに立ってじっとしてて」

シンデレラと魔女が一定の間隔をとってスタンバる。魔女は肩をぶんぶん振り回して、やる気満々といった感じだ。

律「私、一度魔法使ってみたかったんだよな?♪」

咲「失敗するなよ?」

律「天才律様に任せなさいって。んじゃ、いっくぜ?!」

魔女がドラムのスティックを振りかざすと、先端が眩く光り輝く。

律「ほいっ!」

スティックの先端から雷撃のような閃光がシンデレラに向かって飛んでいく。その光を浴びたシンデレラは、いつの間にかカエルの姿になっていた。俗に言う「トード」である。

咲「ゲコゲコ!(おい律、やっぱ失敗してんじゃねえか!)」

律「あ、あれ、おかしいな……。こうか? えいっ!」

再び雷撃が発せられる。その光を浴びたカエルは元通りシンデレラの姿に戻ったが、サイズが極端に小さかった。俗に言う「ミニマム」である。

咲「バカヤロウ! マジメニヤレ!(地声が二オクターブ高くなっております)」

律「じゃ、じゃあこれならどうだ! うりゃあっ!!」

額に汗を浮かべつつ魔法を唱える魔女。ミニマムは解けたが今度は豚の姿になるシンデレラ。俗に言う「ポーキー」である。懐かしいね。今の子どもたちは知らないよきっと。

咲「ブヒブヒ!!(もういい! お前はそのスティックでドラムでも叩いてろ!)」

律「くっ……わかったよ」

マジカルりっちゃん、退場。代わりに第二の魔女が入場してくる。

憂「あ、咲夜さん、こんにちは。お久しぶりです」

咲「おお、憂ちゃん久しぶり。相変わらず礼儀正しくていい子だねぇ」

丁寧にお辞儀をする第二の魔女とそれに答えるシンデレラ。本名で会話してるけど気にしない。

咲「憂ちゃんがいるってことは、もしかして……」

憂「はい、お姉ちゃんも一緒です」

咲「どこにいるの?」

憂「このかぼちゃの馬車の中でゴロゴロしてます」

シンデレラが馬車の中を覗き込むと、そこでは本当に唯がゴロゴロしていた。因みに唯は役がないので唯なのだ。

咲「仕事しろよ。てかかぼちゃの馬車って魔法で出すんじゃないの?」

憂「頑張って作りました♪」

さすが、何でも出来る万能な憂ちゃんだった。

憂「あとは……ドレスですね。ちょっと待ってください。今呪文を唱えますから」

咲「憂ちゃんなら安心だなぁ。センター試験で90%とった人がMARCHにセンター出願するくらいの安心感があるよね」

因みに咲夜はまだ高校二年生なので、これは作者の声です。

憂「では、いきます……」

すぅ、と息を大きく吸い込む憂ちゃん。そして、ゆっくりと開いた口から凄まじい早さで呪文が繰り出される!

憂「お姉ちゃんどいてそいつ殺せないお姉ちゃんどいてそいつ殺せないお姉ちゃんどいてそいつ殺せないお姉ちゃんどいてそいつ殺せない……」

咲「忘れてたー! 完璧な憂ちゃんのただ一つの弱点ー!」

しかもまた懐かしいネタを。今の読者に果たして通じるのでしょうか。

何はともあれ、美しいドレス姿に変身したシンデレラはかぼちゃの馬車に乗って、王子様の待つお城へと出発したのでした。

唯「う?ん、もう食べられないよぅ……」

憂「ほらお姉ちゃん、帰ってベッドで寝よう。もちろん……一緒に♪」

唯と憂の二人は【あらあらうふふ】が待つ自宅へと帰ったのでした。


***


澪「修王子、今宵の舞踏会、お楽しみいただけているでしょうか」

修「うん、まあそこそこはね。女の子可愛いし」

ところ変わって王様の城。王座にはイケメンの王子様、その横には執事服に身を包んだお付きの者が控えている。

修「さて、そろそろシンデレラが来る頃だけど……。誰だろう、梓だったらいいなぁ……」

既にシンデレラが来ることを知っている王子様。なんという予定調和。しかも馬鹿なことに勝手な幻想を抱いています。

修「ん? あそこに見える、階段を優雅に上ってくる女性は……」

王子様が見つめる階段の先には、美しいドレスをまとったシンデレラ(中身は男性)がいました。目と目で見つめ合うシンデレラと王子様、運命の邂逅ですが……。

咲「うわあ、最悪のケースが実現してしまったよ。おい、そこの馬鹿!」

(馬鹿とは失礼な。それになんですかさっきから気安く呼び出して。一応私は神的存在なので登場人物と関わるのはあまり好ましくないんですよ)

咲「ふざけるな! 一体誰がこんな展開を望んでるんだよ!! これの読者に腐女子層はいないはずだぞ!?」

(だってその方が面白いもん)

咲「ちょっと可愛らしく言ったって俺は許さんぞ! 責任者を呼べ、キャスティングの責任者を!」

(私です)

咲「くっ……」

がくんと首を下げうな垂れる咲夜。その様子を天から見下ろしてほくそ笑む神。まさに羅刹。

咲「澪がよかった……」

修「俺だってお前なんかとくっ付きたくないよ……」

BLに仕立て上げられる運命に絶望する二人の男(一人は女装)。その様子を天から見下ろしてほくそ笑む神。まさに鬼畜。

咲「仕方ない。ガラスの靴置いてくからちゃっちゃと見つけ出してくれ。てかこんだけ会話してるんだからもはや外見で分かるだろ」

修「うん、じゃあ早く立ち去れ」

シンデレラ退場。時刻は午後11時。

咲「魔法が解けるまであと一時間もあるな……。さてどうしよう。この辺ゲーセンとかないのか?」

澪「お前らもう少し真面目にやれ! 『シンデレラ』はこんな話じゃないだろ!!」

咲「いや、そんなに怒るなよ澪。少しは配役の不幸をだな……あ、そうだ」

何かを思いついた様子の咲夜。その顔にはあくどい笑みが浮かんでいる。

咲「……おーい、修二」

修「何だよ?」

咲「澪、借りてくぞ」

澪「えっ?」

修「ああ、いいよ」

澪「ええっ!?」

修二に承諾を得た咲夜が澪の背中とひざ裏に腕を回して、澪をゆっくりと抱え上げる。シンデレラが王子様の家来である男性をお姫様抱っこするというなんともシュールな映像がここに誕生した。

澪「きゃあっ!? さっ、ささささくっ、あ、ちがくて、シンデレラ! な、なに、なにを……!?」

咲「んー、お持ち帰り?」

澪「お――!?」

澪の顔が一瞬にして真っ赤に染まる。咲夜の口撃-こうげき-は止まらない。

咲「俺の女装はキモイけど、澪の男装プレイはありかな……」

澪「ありなわけないだろ!? 早く下ろせ!」

澪はじたばたと体を動かし必死に抵抗するが、がっしりと抱きかかえられた体が離されることはなかった。

咲「やだ。たっぷり可愛がってやるから、覚悟しとけよ?」

澪「??????ッッ!!」

咲夜と澪の二人は【あらあらうふふ】が待つ自宅へと帰ったのでした。

修「はぁ……。なんで咲夜ばっかいい思いするんだろうなぁ……」

そしてその場に一人残された修二は、自身の不幸な境遇を嘆いて溜息を吐くのでした。まあ、副主人公だし仕方ないんじゃないかな。

梓「すいません、遅れました……って、な、何やってるんですか!!」

と、そこに用事を終えた梓がやってきました。あ、言ってなかったですけどここ音楽室です。桜が丘高校の。

修「あ、梓。何って……『シンデレラ』だけど」

梓「シンデレラって……だ、だってここ、音楽室のはずでしょ!? なんでこんなお城みたいな」

(あー、もう面倒くさいから「音楽室の扉を開けたらそこには次元を超越した空間が広がっていた」って設定でいいよ、うん。文字だからどうせよく分かんないし)

梓「いや、意味分からないですし、あなた誰ですか!?」

(私ですか? 新世界の神です)

梓「説明になってません!」

(うるさいなぁ。私が本気になったら、どんなことだって出来るんですよ。ほら、自身の姿をご覧なさい)

梓「えっ…………きゃああああああああああああああああ!?!?!?」

先ほどまで制服に身を包んでいた梓が、神の力によって一糸纏わぬ生まれたままの姿になっていた。梓は必死に自身の裸体を隠そうと猫のようにうずくまる。

(これで分かりましたか? 神に逆らうという行為が、どれだけ愚かなことなのか)

梓「わ、わかりましたから、早く元に戻してください……」

半泣きになりながら懇願する梓。この仕草で世の男性の98.7%は間違いなく落ちる。後の1.3%は熟女専門か火星人だろう。

(あ、そろそろ『Ang○l Be○ts!』が始まるので帰りますね。天使たんハァハァ)

梓「ち、ちょっと!」

神、帰宅。なんか微妙に「梓」と「神」が似てて紛らわしい。

梓「ううううう、何で私に与えられるのはこんな役ばっかりなの……」

前回のパニックシリーズ(NX共通シナリオ『新年会パニック!』参照)でも結構危ない感じになっていた梓。このブログにおいてあずにゃんはにゃんにゃんシチュ担当なのだ。

修「いいじゃないか、にゃんにゃん担当でも! 俺はそんな梓が好きだ!!」

梓「しゅーせんぱい……」

修「だから俺にも、お、『お持ち帰り』のチャンスを!」

結局それだった。若干言い淀んだのだけが救いか。咲夜より純情少年な修二くんなのであった。

梓「……や、やさしくしてくださいね……?」

そしてまさかのノリ気な梓であった。これからの二人がどうなるか、それは神のみぞ知る……。

(…………あ、何となく甘い雰囲気にしたかったからオチはないですよ? どうしてもオチを付けたいのであれば、そうですね……)





教訓:男は狼なのよ、気をつけなさい。


(終)





おまけ。


澪「んぅ……。さくやぁ……」

咲「澪、可愛いよ……」


(おわれ!)





【あとがき】


どうも、久々のけいおんSS更新となります。まさか共通シナリオから更新することになるとは思いませんでしたがw

本当はもっと修二を活躍させてからこのシナリオを書きたかったんですがね。あまりに長く放置しすぎたため、リハビリみたいな感覚で書けるこれを先に仕上げさせていただくことにしました。感覚としては台詞主体で進む『バカテス』や『生徒会』に近いですからね。まああんなに面白いものではありませんが。

もう読まれた方もいらっしゃるでしょうか。同時更新の澪シナリオも気が向いたら読んでみてください。ただし、過度な期待はしないでください。

あとは紬と律を更新したら、このAPシリーズもめでたく終了となります。そこまでが長いんですがね。期待しないで気長に待っていただければと思います。では、また会いましょう!ノシ 
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